リフォーム/サイズ調整・洋服お直し

2014年3月24日 (月)

娘の中学校制服のプリーツスカートをウェストで丈出し-後編

子供たちの通う、中学校、小学校は、共に今日が修了式で、明日から春休みに入ります。そんな節目の日となる今日、ここ宇都宮は、朝から気持ちの良いさわやかなお天気です。

スカートをばらばらにほどいたところまで書いた、昨日の前編に続きまして、後編です。

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既成の一般的なスカートでは、ベルト布とスカート本体ウェストを縫い合わせる時、いったん、中表に縫ってあるものをよく見かけますが、この制服のスカートの場合は、後々丈出しする場合でも、面倒でない仕立てになっています。こんなベルト布の縫い付け方、私も初めて見て、知りました。何にしても物を作り上げていく工程って、一通りではなく、いろいろな手順ややり方があるんだなぁってつくづく感動。要は、最終的に、仕上がりがきれいであることが大事なので、時間短縮につながる手間いらずの方法やいろんなやり方を、幾通りも知っていると、いずれ役立つ場面が出てくるかもしれません。

その元の仕立てに習い、同じように縫い合わせます。

まず、先にベルトの表布からスカート本体にミシンで縫い付けます。

ファスナー位置にくる両端の合印同士を合わせたら、右脇の合印を合わせます。そうすると、ベルト布とスカートウェストの寸法のどちらかが余るか、足りないかで、ぴったり合わない場合があります。

その場合は、仮り止めの粗いミシンの縫い目を部分的に切ってプリーツをずらすことで、ベルトサイズに合うようにスカートの方で調整します。例えば、2cmも合わないとしたら、数ミリ単位で、プリーツ何本かに分けてずらし調整。1本のひだを使って一気に2cm大幅にずらすと、全体の形が崩れたり、バランスが悪くなったりすることもあり得ます。そうならないよう、10本のひだを使い、2mmずつ同じ方向にずらすというようなやり方で微調整しながら、ベルトの長さに合わせます。

表の折りをずらした分、奥の隠れた谷折りの折り山が変わり、位置もずれますが、無理がいかないよう自然に移動して表に合わせます。ずらしたところは、プリーツが落ち着かないので、ベルトを全部付け終えたら、アイロンで上から平らになるよう押さえて馴染ませます。実際、娘のスカートも合わなかったので、プリーツを少しずつずらして調整し、ベルトのサイズに合わせました。

スカートのプリーツを微調整しながらベルトサイズに合わせ、ベルトの表布をまち針でとめます。折り目が付いたベルトの縫い代は開かず、この後、折り目に沿っていきなり端ミシンをかけていくことになります。

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ズームアーップ!

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ミシンで縫っているうちに、布が動いてずれてこないよう、縫いやすいよう、しつけします。

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しつけした上から端ミシン。

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元々、ベルト布の中に接着してある白いインサイドベルトに、この端ミシンステッチが乗らないようなベルト布縫い代の折りになっています。インサイドベルトにステッチが乗ってしまうと、多分、ベルト付け位置の際(きわ)で、ベルトがきれいに上に起き上がりにくくなって、ベルトのおさまりが悪くなるからではないかと思います。そうならないための、ちょっとした工夫なのかも。

ウェストサイズ調整用のアジャスターがあったりして、どうしても、ミシンの押さえが入っていかない箇所は、ミシンで縫える限界のところで返しミシンしておきます。

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裏はこうなっていて、向こう側にはベルトが付いています。

下の縫い目は、元ベルトが付いていた位置。ベルトが移動したことで、その分、丈も長くなりました。

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ベルトを起こし、表から見ると…

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3.5cm。

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しつけ糸を取り払ったら、今度はベルトの裏布です。

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ベルト裏布も、スカート本体も、↓このように自然に平らに置き、ベルトの縫い代は中に折られたままの状態で、まち針でとめていきます。スカート本体の縫い代は、ベルトの表布と裏布の間に入れ込まず、元々付いていたやり方に習い、見える状態で縫います。

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端ミシンをかけ、スカート本体に縫い付けます。スカート吊り紐のボタンをかける黒いループも、上から一緒に縫ってしまいます。

この端ミシンステッチは、ベルトの表布に乗らないような、縫い代の折り方に初めからなっているので、その折りをそのまま利用しています。

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ベルトもほぼ付いたところで、元、付け位置の3.5cm下にあったミシンステッチをほどき

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ベルトに付いたアジャスターがじゃまをして、ミシンの押さえが入っていかず、縫い残した端の部分は、

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手で細かくくけ縫いして縫い付けます。

これで大丈夫。

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裏側は、スカート本体の縫い代の端が、ファスナー開閉時の妨(さまた)げにならないよう、三角に内側に折り込み、手でまつっています。

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その反対側は、付け終わったベルト布を、ポケット布で中表に挟み込みたいのですが、スカート本体に比べ、ポケット布の縫い代が浅い分、生地が足りません。そこで、登場したのが、娘から「いらない」とキッパリ言われ、捨てる予定だったこの内ポケット。表から見えない部分に継ぎ足すので、これで充分です。

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継ぎ足し用の生地にする内ポケットを、ざっくり大きめに四角く粗裁ち(あらだち)して、足りない部分を補います。

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この時点では、スカートのハンガー用ループはそのまま縫い込んでしまっても、何ら問題ないだろうと思っていました。

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大きめに切ったためはみ出した継ぎ接ぎ布は、ベルト布を挟み込んで縫った後余計な分だけ切り捨てます。この右側のポケット布につながる見返し布を、ベルトの端にあたるところで、中表に2つ折りします。

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ベルトを挟み込んだ状態で、まち針でとめます。赤いまち針のついたスカート右端は、‘わ’になっていて、中に挟まったベルトの端は、ぴったりそこまできています。

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しつけをしてミシンで本縫い。

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縫ったところをひっくり返すと、ベルトが出てきて、同時にポケットも出来上がるという作りです。

1本のミシン縫いで、ベルト片側の端が処理され、ポケットができてしまう、このお直しの作業途中で一番ワクワクしたところです。

もたついた脇線も、生地を伸ばさないよう注意しながら、ベルト付け位置から下のプリーツラインが真っ直ぐつながるよう、アイロンできれいに押さえます。

最後の仕上げ時に、アイロンの蒸気をあて、元のウェスト線を消してみましたが、左脇のベルトから3.5cm下がった位置に、いまだに、うっすらとその名残が見えます。

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縫い代に継ぎ接ぎ(つぎはぎ)する時、気にしなかったハンガー用ループも、出来上がってみると、ちょっと気になるので

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やっぱり、この位置に付け直ししました。

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1回目に、担任の先生からスカートの丈について言われたと聞いた時は、土日を使い腰を据え、二日に渡って頑張るとするか…って思っていましたが、2回目となる目に見えない再度という名のプレッシャーにより、日にちをまたがず約4時間かけて直し終えることができました。夜なべすることなく、午後10時半過ぎに無事お直し完了。

ただでさえ、一つの記事が長くなりがちな私のブログですが、4時間にも及ぶ作業をまとめて凝縮した今回は、前編、後編合わせると、これまでで一番最長のものになったのではないかと思います。

自分でも、マウスで画面スクロールをいっぱいし過ぎて、右手人差し指に疲れを感じてきたほどでした。

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そんなこと言いながらも、懲りずにこの後も書き続けてしまう私です。

「終わったからね。これで明日このスカートはいて行けるから」と、娘のところに持って行くと、「ありがとー」とホッとした表情を浮かべ、本当に嬉しそうでした。来月で中3になるので、卒業まであと一年。今度、丈を出すとしたら、ウェストの縫い代は、今回、最大限に出してしまったので、残る術(すべ)は裾で出すしかありません。

制服スカートの裾のプリーツを、アコーディオンのようにビヨーンと全部広げ、試しにメジャーで横幅を測ってみました。すると、約1m30cm。ってことは、前後にぐるっと1周すると、その2倍になるので、2m60cm。手でちくちく一針一針まつり上げることを想像すると、驚異的な数字です。その前に、家庭用アイロンで、プリーツの折りがきっちり入るかの保障もない中、下手に手をつけるわけにもいきません。きっちり入らないと、裾の方だけみっともなくガバッと広がった状態になりそうです。家庭でもできるプリーツのための、スプレー式折り目加工液が市販されているらしいのですが、私は使ったことがなく、やってみないことには、どこまで効き目があるのか、正直なところわからないです。

家庭用アイロンで、プリーツの折り目がきっちりプレスできるかどうかは度外視して、仮に、このスカートを、次回、裾で丈出しした場合を考えてみます。最初に、2m60cmもの元々の裾まつりをほどき、元の裾のラインに平行に出したい分だけ丈を出し、アイロンで押さえます。また再びヘム(裾の折り返し)を2m60cm手でまつり上げ、それがやっと終わったかと思えば、今度は48本のひだを、改めて1本1本アイロンプレスできっちり入れ直す。48本…暇なのか数えてみました。表に見えているプリーツの山折りが24本、隠れた奥ひだの谷折りが同じ数はあると思われ、単純計算でかけることの2倍。しめて48本。考えただけでも気の遠くなる作業です。これ以上、遠いところに私の気が行ってしまわぬよう、その時のことは考えないようにします。

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ところで、丈を最大限に出したこのスカート丈は、来春、中学1年生となる次女にしてみたら、今度は長過ぎるのではないだろうか…その時は、スカート吊り紐のボタン位置を持ち上げることで調節可能なら、そうしてみるとして、不可能ならば、来年、年明けにでも、またどうしようか考えることにします。

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2014年3月23日 (日)

娘の中学校制服のプリーツスカートをウェストで丈出し-前編

先月初めのことだったでしょうか。中2の長女が「担任の先生に今日また言われちゃったから、今日中に直して」と言って、中学校の制服のスカートを私のところに持ってきました。娘の通う中学校では、スカート丈はひざが隠れる長さという校則になっています。それを言われる少し前に、「もう(丈が)ぎりぎりだから、(1学年上の)3年生の卒業式までにはどうにかするように」と、先生から言われたことは聞いていたので、注意を受けたのは、その日で2回目ということになります。1回目の時、卒業式までに、という話もあり、のんびりかまえていましたが、その時既にぎりぎりの状態でもあったわけで、卒業式を待たずして2回目言われるのも仕方のないことです。私からしてみれば、どうにかするの選択肢は、『買う』か『直す』かのうちの二者択一になります。来年の長女の中学卒業と同時に、3学年下の次女が中学校に上がるので、普通なら、そのままお下がりとして使えます。それを考えると、もう1枚新たに買うのはもったえないし、何より安い買い物でもないし…。となると、直すしか道はなく…。

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いくら道はないといっても、私の目の前にスカートを差し出されたのは、午後6時頃。平日でもあり、翌日は制服着用して登校です。となると、娘の言うように、今日(その日)中にどうにかしなくてはならず、本気で言っているのだろうかと耳を疑いました。でも、娘の顔を見たら、『なんとしても今日中にお願い!!』という強い熱意が伝わってきたので、「よし、わかった。何時間かかるかわかんないし、ちょっとこわいけど、頑張ってみるわ」と、夜なべ覚悟で、いざ開始。

学校指定となっている制服類は、子供の成長を見越し、ある程度まで丈出しできるよう、折り返しの縫い代を多めにとった仕立てになっているものが多いかと思います。ただ、プリーツスカートなどは、縦に1本1本きっちりプレスされているので、裾で丈詰めや丈出ししようとした場合は、かなり手間がかかります。プリーツの本数が多ければ多いほど、間隔が細かければ細かいほどなおさらに。それに、プリーツ加工が施されいるものがほとんどと思われ、家庭での裾直しがどこまでできるのかどうかの不安もあります。

そのため、タイトスカートとは違い、裾はいじらず、ウェストで丈直しをすることが多いです。とはいっても、丈詰めはともかく、丈出しの場合、ウェストに縫い代(折り返し)が残っていないとできません。そんなわけで、どれどれ、と裏を確認すれば、さすがは学生服。少なくとも、3.5cmは丈出し可能なように、最大4.5cmの縫い代がとってありました。ファスナーも、縫い代一杯に上まで縫い付けてあり、上止めとなる金具も上まできているので、ファスナー移動の必要もありません。

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丈を出せる限界の3.5cm長くすれば、ひざは隠れることを娘と私の2人で確認した後、そのラインをチャコで横に印していきます。

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それから、左ファスナーなので、右脇となるベルト布とスカート本体にも合印を。

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他、その先がベルトの持ち出しにあたる、ファスナー開きの付け位置に印しをします。また、その反対側は、ポケット布につながる見返しと、表に出るスカート本体とで、ベルトが挟みこまれた中表の状態に縫われています。(↓の画像は、ぐるっと裏返しした後のものです。)ミシンで縫った後、表にひっくり返すと、ベルトが出てくるようになっています。なので、ベルトの端にくるスカートの位置(‘わ’の状態です。)にも切りじつけ。チャコだとだんだん薄くなって消えてしまうので、縫い針にしつけ糸を通し2本どりで一針縫って印を付けます。

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アジャスターの付いた方は、折り返されたスカートの縫い代が動かないように、ちょっとだけ縫いとめてありました。それをほどくと、下のように、ベルトが付いたまま縫い代を上に持ち上げることができます。

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ポケット布の付いた反対側は、ベルトを挟み込んで中表に縫われているので、その縫い目をほどきます。(展開した後で袋状になっているポケット布が開いて、わけがわからなくなってしまわないように、しつけ糸で縫いとめています。)

私は、縫い目をほどく作業では、先のとがった目打ちを使うことが多いです。ほどく道具には、リッパーもありますが、私は目打ちの方が使い慣れているので、ほどきにリッパーを使用することはほとんどありません。小学校高学年になると、家庭科の授業が加わり、みな、それぞれにお裁縫セットを用意します。そのセットの中に必ず1本入っていて、子供たちは、長いのと短いのと先が二つに別れたこの不思議な道具を、初めて目にすることとなり、家の人や先生に「これはいったい何に使う道具なのか」と質問するリッパー。ボタンホールの穴を開けるときにも活躍してくれます。

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リッパーの話はさておきまして…

目打ちでほどく場合は、縫い目に目打ちの先を差し込んだら、その縫い糸を引っ掛けるようにして手前にギューッと引っ張り、ブチッとミシン糸を断ち切ります。ところどころそうやってミシンの縫い目を断ち切り、上糸、下糸取りながらほどいていきます。

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ほどき終えたら、横に展開。

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すると、こうなります。しつけしてあるので、この状態ですが、しつけをとってしまうと、裏地でできたポケット布が、ファスナー毎、さらに横に開いてしまいます。そうなると、何が何だか収拾がつかなくなりそうなので、先にしつけをしました。

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この後、ミシンの縫い目をほどいて、ベルトとスカート部分を離すのに、元々折りたたまれているスカートのプリーツ上部が開かないよう、先ほど印した3.5cmのラインより数ミリ上を、ミシンの粗い縫い目(4~5mm程度)で縫いとめてしまいます。

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これで、ベルトをとっても、広がる心配もなく、後々ベルトを付け直す時も楽です。

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ベルトとスカートを縫い合わせた縫い目だけをほどいていきます。

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もう、じたばたしても、最後まで終わらせないことには、翌日学校へ制服を着て行けないところまで分解。『張り切って頑張るって言っちゃったけど、本当に終わるのだろうか。眠いの我慢して、夜なべは嫌だ。それだけは避けたい』って、この段階では、そんなことばかりひたすら思いながら手を動かしていました。

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ベルトに縫い付けられていたこの四角い布は、裏地で作られた内ポケット。解体作業を興味津々で見に近寄って来た娘が「これいらない」と言うので、外してしまいます。

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この後、引き続き、ベルト布とスカート本体を縫い合わせていくところから、後編として、一両日中にもご紹介します。

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2014年2月14日 (金)

洗濯機洗いにより開いてしまったセーターの穴をふさぐ

年が明け、気が付いたら、2月も中旬です。去年の暮れのことになるでしょうか。下の娘のセーターに、およそ1.5cm大の穴が開いてしまいました。タイトルにもしましたが、原因は洗濯機洗いをしてしまったから。「セーターやカーディガンなんかは、直接素肌の上に着るものでもないから、まめに洗濯しなくても大丈夫だし、洗濯機でガラガラ洗うと、穴が開いちゃったりするから、洗うんだったら、必ずネットに入れないとだめだよ」と、洗濯機で穴を開ける度に言っているのに。そもそも、洗濯機に入れると穴が開く可能性のあるニットものとはどういうものなのか、いまいち娘は理解していない気もします。

数ヶ月前のこと、洗濯機の脱水が終わり、いざ干そうとした時、次女の青いセーターが真っ先に目に飛び込んできました。

『また、入れた…』

がっくりきながら一人つぶやいた後、いつものように、穴が開いてしまった所はないか、両手に持ち隅々までチェックすると、やっぱりありました。

洗濯機洗いでなぜ穴が開くことがあるのかというと、多分、ジーンズなど他の衣類に付いた金具にぶつかったり、編み糸が引っ掛かったりすることが一因となっているのではないかと思っています。

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後ろ身頃の、背中心縫い目そばの裾の方に一箇所。

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近くに寄ると、こんな感じです。

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表から。形は縦長。

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こんな出来事が、冬場は2、3回起こるので、その度にがっくりはきますが、最近は、『後で時間のある時に、ふさげばいいや』と、これしきの穴では動じなくなりました。動じなくなったのはいいけれど、何とかなるし、という余裕のせいか、手を付けずにいるうち、セーターのいらない春がきてしまいそうです。子供は日々成長するので、来年の冬も着られるかどうかの確信は持てません。面倒くさがって、しばらくたたんでおいたままにしていたこのセーターを、この冬もまだまだ着ることができるようにしなくてはと、やっと直す気になりました。

穴の大きさがかなりのもので、ちゃんと元に近い状態まで直すのだとしたら、なるべく近い色味の、似たような太さの毛糸を探し、同じような編み方をしてふさぐ必要もあります。でも、普段これを着て外を出歩いても、全然気にならない程度まで直せればそれで十分なので、このくらいの感じであれば、縫い針1本とミシン糸だけで手軽に補修しています。

何より大事なのは、できるだけ近い色のミシン糸を使うこと。

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この縦長の形で、いきなり上下を縫いつけてしまうと、その分距離もあるし、無理がいって、周りがツレてしまうので、左右を細かく橋渡しするようにしながら、縫い糸1本どりでかがり、縫い付けていきます。最初の玉結びと、最後の玉止めは裏に出るようにします。

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縫い合わせたことにより、元の編み目の縦列が部分的に寄っています。気にしない…気にしない…気にならない…三段階で暗示をかけて…

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最後に、アイロンの蒸気をかけると、補修箇所のわずかな凸凹も平らになり、周囲とも気持ち馴染むように思います。

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離れて見ると、どこが穴だったのか、ほとんどわかりません。

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ここまで近づいて、言われれば何となーく分かる程度。

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裏です。ほぼ中心に位置しているのが補修箇所。

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縫い糸に選んだ同じ色のミシン糸が、保護色効果を出しています。

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まち針の先端から、裾に向かって下側1.5cmほどが、ふさいだ部分です。

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直し終えたこのセーターを手に持ち、娘に見せながら、「これ洗濯でまた穴開いちゃったんだけど、直しておいたからね。絶対、セーター類は、そのまま洗濯機に入れちゃだめだからね」と言うと、「よくやった!!全然、穴が開いていたなんてわかんないよー」と、反省するどころか、直しの仕上がり具合を逆に上から評価されてしまいました。

私の注意を、うまく、かわされたなと思いつつ、娘からのよく頑張ったの評価に、素直に喜んでいる自分がそこにいました。

予報通りの大雪となった先週土曜日。あれから1週間経とうとしている今日、この記事を書いている最中に、ほんの一時間ほど前から雪がパラパラし出しました。下の娘は、青いセーターのみならず、洗濯機洗いにより穴の開きそうなニットものを、他にも数枚持っているので、暖かい春が来るまで、まだ油断はできません。

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2013年6月 9日 (日)

ニット地、カットソーカーディガンの小さな穴を補修

先日、着ていたカットソーのカーディガン袖口あたりに、1mmにも満たないような小さな穴が開いているのを発見しました。どこかに引っ掛けた覚えもないし、ちょこちょこ普段着ているので、ずっとしまっていたための虫食いとも考えにくく、なぜこの場所に穴が開いてしまったのか原因は不明です。Tシャツなどでも、そういうことが、たまにあります。特別部分的に弱かったところの編み糸が、何かのひょうしに‘ぷつっ’と切れてしまうせいなのでしょうか。それとも、どこかに引っ掛けたことに、自分で気付かなかっただけなのか。もしくは、洗濯機の中でぐるぐる回転して、他の衣類の金具などとこすれ合っているうちに、編み糸がほんのわずかに切れてこうなってしまうとか。

いずれにしても、こんなに小さな小さな穴一つで、丸々1着処分するのはちょっと気がひけます。そんな時に、私がやっている補修の仕方をご紹介します。

ニット地の穴は、ほうっておくと、しだいに大きく広がっていきます。それをわかっていつつ、1回くらい着ても、そんなに影響は無いだろうと、一度だけ外出時に着用したところ、見つけた時は針を刺したくらいの1mmにも満たない小さな穴だったのに、ちゃんと2mm弱まで大きくなってくれました。小さい穴でもあなどれません。ニット地の穴補修は、発見したその時点で、まだ小さいうちにふさいでおくと、作業も楽ですし、直した跡も目立ちにくいです。

下の画像の左上あたりに、小さく丸い穴が、ぽつんと開いているのが分かるでしょうか。

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今回使うのはミシン用の糸。とはいっても、ミシンは使用せず、手縫いで補修します。ちょうど、ニット地にぴったりな色の糸がありました。

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よーく見ると、切れた織り糸(編み糸)の上下に、ループ状の小さな編み目が存在します。何もしないと、そのループから徐々に編み糸がほどけて穴が大きくなっていくので、そのループに糸を通した縫い針を刺し込み上下を縫いふさぎます。あまりキツキツに縫い付けると、部分的にそこだけつれてしまうので、表の状態を時々見ながらかがっていきます。

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縫い糸は1本どりです。糸端を玉結びしたら、表に見えないように、裏側の編み目をすくって縫い始めます。

上下の編み目のループだけでなく、穴の左右も裏側から軽くかがります。

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最後も裏側で玉止めをして、糸の端を少し残してカット。玉止めに近いギリギリのところでカットしてしまうと、玉結びの結び目がほどけ、かがった縫い糸もそこからほどけていくこともあり得るので、糸端をちょっと残しています。

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こちら↓は表側。アップで見ると、糸で縫いふさいでいるのがわかります。

裏から編み目どうしを縫いつないだり、横糸にかがったりしているので、表から見ると、周囲の規則的な編み目に比べ、針先の補修跡だけふぞろいになっています。

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それでも、遠目に見たら、どこに穴が開いていたのかほとんどわかりません。

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デジカメの設定をちょっと変えて撮影したので、上と下とで色が変わっていますが、針の先端のところが補修した部分です。

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Tシャツやトレーナーなども、よっぽど大きな穴でない限りは、この方法で補修しています。このくらいの補修跡なら、裏側さえ見なければ、どこを直したのか後になって自分でもわからなくなるくらい、日が経つにつれ馴染んでいきます。

子供たちの服など、小さな穴が開いているのを発見するのは、乾いた洗濯物をたたんでいる時の確率が高いです。見なかったことにして、そのままたたみ、たんすの引き出しにしまおうものなら、それ(穴あき)を知らない子供たちは、その服を普通に次の機会で着てしまい、当然、穴は拡大。そして、引き出しにしまった私は後悔。そうなる前に、また、1枚1枚の服をなるべく長持ちさせるためにも、補修します。

縫いふさぐ補修以外には、何か市販のネームタグのようなものを上からのせ、ステッチでおさえてしまうとか、レースやリボン、布のプリントテープを縫い付け、ワンポイントにする方法もあります。薄手の接着芯を裏から応急処置的に貼る、という方法もあるのですが、のりで接着されているだけだと、そのうちぺらぺらとはがれてくることもあるので、その場合は、表にひびかないよう、芯の周囲を服自体に軽くまつりつけておくといいと思います。

毎回、自分でも面倒には感じるのですが、数mm単位の今回のような穴補修であれば、10分前後あれば間に合います。そうはいってもすぐには取り掛からず、直さなくては…と思いつつしばらく放置しておくことも少なくありません。でも、10分も時間があれば作業は終わる…1枚仕上げるのに何時間もかかったレース編みのドイリーに比べたら、何のそのです。それを思えば、今度、小さい穴を見つけた時には、放置せず、すぐに補修に取り掛かれるかもしれません。こうして、大変だったというイメージが自分の中で強くなり、レース編みから気持ちが遠のいてしまうその前に、2枚目のドイリーも、懲りずに頑張ります。

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2013年5月14日 (火)

ゴールデンウィーク中、ほつれて着られなくなったカーディガンの補修

ゴールデンウィーク何日目のことでしたか、朝方は涼しく、日中気温が上がり暖かい日がありました。それでも、太陽が雲に隠れ、風がちょっとでも吹こうものなら、肌寒く感じて、いったん脱いだカーディガンを着た時のことです。‘ピキッ’という小さな音が聞こえました。直感で、何やら不吉な音だな、と思ったものの、カーディガンの非常事態に気付かず歩いていたら、「ここ、切れてるよ」と、斜め前を歩く長女に言われました。指をさされた右肩あたりを見てみると、黒いカーディガンの前立てと身頃の切り替えの間から、下に着ていた青いギンガムチェックのブラウスの柄が10cm以上の長さでのぞいていました。

そんなわけで、いくら寒くても、ほころびたままのカーディガンを着ているわけにもいかず、すぐさま脱ぎました。何が悲しいかって、買ってからまだ、一ヶ月も経っていないのにこうなってしまったことです。着ていたのが七部袖のブラウスだったので、カーディガンに腕を通す時、ブラウスの袖が持ち上がってきてもたつくことのないよう、ちょっと無理な着方をした私に原因があります。

直そう、直そうと思っているうち、ゴールデンウィークも過ぎ去り、先週土曜の晩やっとその気になりました。

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前身頃から、肩の縫い目を通過して、後ろ身頃まで達する、全長約12cm。

カーディガンって、ここがこうなることあるんだな、って初めて知りました。と同時に、よっぽど無理な着方をしない限りはこうならないことも分かりました。

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悔しいついでに、アップで撮影。

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ボタン付けにも使える手縫い用の30番を使用。ニットものの直しは、質感が似ていて、近い色の糸を使うと、直したあとが目立ちにくいです。

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カーディガンの前立ては、身頃を挟み込むようにして、表側と裏側に半分折りになっています。

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なので、元の状態のように身頃を挟み直し、表からまち針でとめます。

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裏側はこのような感じです。ところどころ白っぽく見えるのは、表側から刺しているまち針。

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糸は1本取りで、またほつれてくることがないよう、できるだけ細かくまつり縫いしていきます。まつった糸が、表から見えないようくけ縫いしました。人目に触れる表を重点的にきれいに直したいので、裏側のことはあまり気にせず、先に表をまつります。

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最後のまち針まで来て、もう少しで最終地点。

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最終地点としていた後ろ身頃の端までたどり着きましたが、念には念を入れて、折り返して同じところを二度、重ね縫いして戻ります。

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表の重ね縫いが終わったら、そのまま針を表から裏に刺し出し、今度は裏側を縫っていきます。こちらは表と違い、多少縫い目が出ても、着用してしまえば人目に触れることはありません。なので、表ほど気は遣わず、細かい縫い目で返し縫いをしていきます。

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返し縫い中

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直しの終わった裏側。

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こちらは表。

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これでいつでも着られます。ということで、昨日着ました。

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このニットの直しは、前立てにしても、身頃にしても縫い代があって、切り替え部分の縫い目がほつれたケースだったので、細かいくけ縫い(表側)や返し縫い(裏側)で直しました。

その他、ニットものやTシャツなど、どこに引っ掛けたのか、小さく穴が開いてしまうことがあります。ちょっとした穴なら、質感の似た、近い色の手縫い用糸やミシン糸を選び、裏側から細かく繕(つくろ)い、ほつれ止めしておけば、それ以上大きくなるのを防げます。それに、ニット素材は、案外、着ているうちに直した箇所が馴染んでくるので、素材や穴の大きさによっては、布ものより補修跡が目立ちにくかったりします。今後もし、ニットものの、小さな穴ふさぎをすることがあったら、こちらで紹介できればと思います。

ここのところ、寒暖の差が激しい日もあり、カーディガンが重宝しています。その代わり、脱いだり着たりも忙しくなってくるのですが、また‘ピキッ’といかないように気をつけます。

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2012年8月21日 (火)

切り裂けたバッグの片側タブを補修

私が普段持つバッグは重いです。バッグ自体が重いのではありません。原因は中身にあります。

どんな物が入っているかというと…定番の財布に始まり、携帯、ポケットティッシュ、いつ雨が降っても慌てないように折り畳み傘、空き時間が出来るかもしれないから文庫本1冊(時には1冊目が飽きるかもしれないので2冊)、荷物が増えるかもしれないからサブのぺたんこトートバッグ、暑さしのぎに扇子を1つ、水分補給に350ml入りの水筒、子供の虫刺されにかゆみ止め軟膏、ケガした時の応急処置にバンソウコウ、それらのこまごましたものをまとめるポーチ類、そうやってあれもこれも入れ込んでいるうちに、肩こりが当たり前の重量になってしまいます。

そんな、備えあれば憂いなしだらけの持ち物が災(わざわ)いし、ある日突然肩にかけていたバッグの紐がズルズルっと肩から滑り落ちました。何事!?と、わけがわからないながらも地面に落下寸前でバッグをキャッチ。幸い、バッグの入れ口はファスナーが閉まっていたこともあり、人前で中身が飛び出すという恐怖体験を味わわずに済んだ去年の夏。当然、その直後、‘重量オーバーによるバッグの一部破損’ということに気付いたわけですが、あれから何ヶ月の月日が流れたことか。

破損したのは片側の持ち手の付け根に付いた‘タブ’で、その他には全く問題ないため、それだけでお気に入りのバッグを丸々捨てることもできず、使えないまま保管し続け早1年、やっとこ昨日やる気スイッチが入りました。

丸かん(金具のリング)がはめ込まれていたタブは、元のミシン縫い目のきわで力(ちから)つき、このように裂けてしまいました。今にも‘ビリッ’という効果音が聞こえてきそうです。

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素材は合皮です。手縫いで直していきます。元々のステッチ糸に近い、光沢感のあるベージュがかった絹の穴糸を使うことにしました。

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タブの裏側です。ボンドのようなもので貼り付けた上からステッチで押さえてあったようで、合皮の表面が部分的にはがれています。

ボロボロと裂けていた切れ口は、裁ちばさみできれいにカットしました。

表に出ているステッチ糸(上糸)は、裏側に引き出します。そこからそれ以上ほどけてこないように、上糸と下糸一緒に片結びし、余分なステッチ糸はカットします。

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タブの縫い代は、浮いていると作業がしづらいので、ボンドで貼り付けておきました。

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丸かんをこのタブに挟み込み、タブと本体の間の見えない部分は、動かないように固定させたいので、ボンドで貼ります。

タブの長さは切り裂けたことにより短くなってしまっているので、折り山の位置をその分ずらし深めにしています。この段階で、表から見えるタブの合皮の表面が、わずかにはがれてしまいました。軽いショックを受けつつ、先に進みます。

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手縫いでタブを縫い付ける時、裏側の縫い目は見返し側に出したくないので、見返しと裏地が縫い合わさっている一部のステッチをいったんほどきました。

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絹の穴糸1本どりで、元の針穴に針を刺すようにしながら返し縫いしていきます。縫っている途中で、どうせ縫うなら縫い糸を2本どりにした方が丈夫だったかも…とも思いましたが、これを機に、日常的な肩こりも体に良くないので、少しでも中身を軽くしていけたらいいな…と思い返し、最後まで1本どりで縫い上げました。

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表にタブが付いている位置の裏(見返し)側には縫い目は出ていません。この見返しをめくると、内側に縫い目が見えます。

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いったんほどいた見返しと裏地のステッチを、元の針穴に針を刺すようにしながら、手で返し縫いして元に戻します。

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元の針穴に針を刺すことにこだわっているのは、違う場所に針を刺し、新たに針穴を開けてしまうことにより、合皮の強度が部分的に弱まり、そこから切れてしまうというトラブルを避けるためです。(黒いナイロン製の裏地については、そんなに元の針穴にこだわってはいません。)

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ようやく直しが終了しました。本革ではなく、合成皮革ですが、このくたっとした質感と紫の色味、それから丸みを帯びた形と縦にたくさん入ったピンタックのステッチが気に入っていて、出かける時にはしょっちゅう持ち歩いていたのに、一番の災いは水筒だったのでしょうか。

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これでめでたく使えるようにはなったけれど、ほんの数ミリ単位ではがれ落ちてしまったタブの一部分を隠したい…。それをカモフラージュするために、上からレースを縫いつけようかとも思いましたが、またそこからはがれるようなことになってしまっては元も子もないので、バッグチャームを作って隠すことにしました。

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チョコレートコスモス色のレースや、私の好きなターコイズのビーズなどが材料になっているコサージュのバッグチャーム、次回はそれを作っていく工程について書く予定です。

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2012年8月13日 (月)

夏だから…
タンクトップにショルダースナップ☆

この夏、タンクトップとTシャツを重ね着にしたカジュアルファッションをよく見かけます。我が家の長女も、セットではなくTシャツと別売りになっていたものをちょっと前に買った↓のですが、そのタンクトップに『ショルダースナップ』を付けることにしました。

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『ショルダースナップ』とは、インナーの肩ひも(ショルダーストラップ)がはみ出して外から見えてしまわないようにするためのものです。手芸店でも一組100円前後で市販されていて、ネットで探すとカラーもいろいろあります。

市販のものは、8mm幅ほどのリボンテープにあらかじめスナップボタンが付いていて、そのリボンを衣類の両肩の一部分に縫い付けるようにして使います。

タンクトップの他、襟ぐりの開き(あき)が広めのTシャツやブラウス、またはワンピースなどに縫い付け、インナーの肩ひもをこの『ショルダースナップに』通した状態でスナップボタンを留めておきます。そうすることで、ズレ防止にもなりますし、いちいち肩ひものはみ出しを気にしなくてすむので、夏場にはもってこいの便利品です。

このショルダースナップ、買わなくても糸と小さなスナップボタンさえあれば作ることが出来ます。

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用意したスナップボタンは一番小さい5mmサイズのものです。シルバーの他黒もあるので、付ける衣類の色に合わせて目立たない方にします。糸は、20番のボタン付け用にしました。

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タンクトップを裏返しにします。

襟元から1.5cmほど入った肩の縫い代のところに、針を刺し糸を出します。糸は、後にくさり編みの糸ループを2本作ることを考え長めに切っておき、1本どりにします。短めに切ってしまうと、最終的に糸の長さが足りなくなり、くさり編みがしにくくなることもあるので、ぎりぎりでやるよりかはゆとりをもって余るくらいに切っておくと安心です。ちなみに私の場合、ここでは50cm以上の長さにはしていると思います。

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出した針をもう一度同じところに刺しループを作ります。

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両手がふさがっているので…撮影協力:長女

私は右利きなので…左手人差し指にループではない方の糸をかけ、右手の指先を使いくさり編みをしていきます。指編みの仕方と同じ方法になります。

ループの中から左手にかけた糸を右手の指先に引っ掛けて引き抜き2つ目のループを作ります。くさりの編み目(1つ目のループ)を根元の方にキュッとしぼっていきます。

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引き抜いた糸をループ状に持ったまま…

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またそのループの中から、左手人差し指にかけた糸を右手指先に掛けて引き抜きます。

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またくさりの編み目を根元に向かってキュッとしぼっていきます。

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くさり編みの目のきつさや、糸の太さによっても違いますが、‘糸を引き抜きキュッとしぼる’という作業を25回くらい繰り返すと、2.5cm前後の長さになります。

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糸ループのくさり編みの長さが約2.5cm~3cm弱に達したら、一番最後のループを少し大きめに広げておきます。

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この時点で、静止画で説明することの限界を感じています。いやいや、静止画のせいにしてはいけません。私の文法力にも限界を感じつつ、引き続き‘ショルダースナップの付け方説明’少しでも伝わるように頑張りたいと思います。

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スナップボタンです。左が凸で、右が凹になります。糸ループに付けるのは凸、肩の縫い代に付けるのは凹です。

先に、一番最後のループに針を刺し…

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そのまま凸スナップの4つの穴の内の1つにも針を刺し入れます。

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キューっと糸を引き、あと3~4回ボタンの同じ穴とループの根元に針を通して、スナップをくくり付けます。

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最後の糸始末です。玉止めはしません。

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←残った糸の繊維の中とループに針を刺し、糸を引き抜きます。そのちょっと下側を、また同じようにして針を刺して引き抜く、更にまたちょっと下側に針を刺して糸を引き抜く…とボタンの付け根から5mmほど離れた位置までそれを繰り返したら、糸をカットします。

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玉結びこそしていませんが、この方法ならほつれてくることはほとんどないです。

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ループの根元から、2.5cmほど離れた肩の縫い代のところに、凹ボタンを縫い付けます。

左肩のショルダースナップが付け終わりました。タンクトップの素材はニット地なので多少伸縮します。それを見込んで、糸ループもゆとりをもたせた長さにしてあるため、たるみが出ています。だとしても、ちょっと長過ぎました。長過ぎるのが気になる場合は、糸ループの根元の部分を手縫いで縫い縮めることもできますが、このくらいの長さでしたら差し支えないので、左肩はこれでよしとします。

仮に伸縮性のない素材のものでも、ツレ防止のため、糸ループは気持ちゆとりをもたせた長さにします。ゆとりを持たせず凹のボタンまでの距離と糸ループの長さをピッタリにしてしまうと、着用時のちょっとした動作で、留めてあったボタンがパチンと外れる可能性もあります。なので、長さに多少の‘ゆとり・たるみ’はあった方が安心です。それにしても、こればかりは↓長過ぎでした。

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←縫い代だけに、ショルダースナップを取り付けて(縫い付けて)いるので、表から見てもわかりません。

右肩も付け方は同じです。

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左肩の糸ループは必要以上に長過ぎたので、こちらはそれより短めにするつもりだったのに、またしてもループを必要以上に長くしてしまいました。

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でも、その甲斐(かい)あってか、伸縮するタンクトップの肩のラインを指で伸ばしてみると、これだけ広がる↓にも関わらず、糸ループはツレることなくスナップボタンも外れません。それもこれも‘ゆるみ・たるみ’のおかげです。

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この糸ループは、表地と裏地が離れないようにするためのものとして、スカートなどの両脇裾にも使われます。

指で編む糸ループが難しい場合、レース編みで使うような極細のかぎ針を使い、くさり編みをするという方法もあります。

糸ループを作る際に必要な道具として、この記事最初の頃の画像では、糸切りバサミの他、20cm尺も写っています。いつこれを使うかというと、ネックラインから何cm入ったところに糸ループを付けるか決めたり、そこから凹スナップの付け位置までの距離を決め、左右とも同じ位置に付けるのに使ったり、糸ループの長さを測る時などに使います。今回は目検討(めけんとう)でやってしまっているので、用意はしたものの、20cm尺のその後の登場はありませんでした。

8月も半ばとなりました。今年もまた、9月に入っても暑い日が続くのでしょうか。娘にとっても、このタンクトップを着る機会は、まだまだありそうです。

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2012年6月 1日 (金)

いっそのこと半ズボンにしてしまえばいいのに…とさえ思った作業ズボンの補修

こちらは、主人の作業ズボン右足の裾です。先月、ゴールデンウィークに入る前、会社から帰宅すると、「これ、見て」と言って足元を指さしました。

見事なまでに直角90度の巨大なかぎ裂き…

何もしないと切れ端角(かど)から下にダランと落ちてしまい、足首あたりが外から丸見えになってしまうので、それを避けるための応急処置として、かろうじて安全ピン1本でつなぎとめていました。鉄筋かなんかを落としたとのことでしたが、足が擦り傷程度で済んだのは幸いでした。

縦に13cm、横に18cm、これまで見たこともないようなサイズのかぎ裂きです。それなのに、当たり前のように「これ直して」と平然と私に言うので、「これって直す範囲なの?」と聞くと、顔色一つ変えずに「そう。直す範囲内」と答えます。

こんなに大きいかぎ裂きやった(補修した)ことないし、はっきり言って面倒くさいなと思いながら「ここまで切れたら、いっそのこと、半ズボンにしちゃえば」と、冗談半分に言ってみましたが、「そうだね。半ズボンにしちゃおうか」…なんて言うわけがなく、仕方なく引き受けることになりました。

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いつものように、切れ端からぼそぼそとほころび出た織り糸をカットします。

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横に裂けた部分の真ん中下側あたりに、以前補修した時の小さめな跡が見えます。その時は、あて布をあてることもせず、接着芯をはることもなく、ただガチャガチャとジグザグにミシンステッチをかけるだけの補修の仕方をしています。しかも作業着の色に対し、補修用の糸に、若干明るめのものを選んでしまったため、ミシンステッチの跡が浮いています。糸選びの失敗例ではありますが、過去は気にせず前に進みます。

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前回あて布にしたのは、厚手のデニム地だったため、補修跡がカチカチに硬くなってしまったこともあり、今回は薄手のデニム地にしました。また、前回のあて布には切れ端の始末を何もしなかったのですが、今回は、切れ端からほころびた糸くずが少しでも出てこないよう、ピンキングバサミでカットしています。

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あて布は、切れ目より周囲に2~3cmほど大きく、くの字型にカットします。

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両面接着テープをおき、アイロンであて布を接着します。

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←接着後裏

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←接着後表

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前回の糸選び失敗を教訓に、もっと作業着の色により近くて馴染む糸“#134”を探しだしました。今後、また作業着補修をすることがあった時に、糸選びで迷ったり探したりすることがないよう、134番の数字に赤い油性ペンで印をつけておきました。

切れ目より数ミリ外側を、0.5mmのミシン目で1周ぐるりと縫います。

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その上を、ジグザグ縫いで端から端まで何回か往復します。

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ステッチの範囲から考えると、あて布は、もう少し幅が狭くても良かったです。

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90度に切れたかぎ裂きの跡は、白っぽいラインではっきりと分かります。でもミシン糸の色に関しては、前に補修した時の糸より、断然馴染んでいます。

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かぎ裂き切れ目の両端は、裾の三つ折り縫い代ステッチにも、脇の縫い目にも達していません。ですが、その手前で補修のジグザグミシンを止めてしまうと、その境目(さかいめ)で力が加わり、またそこからだんだん裂けてくる可能性もあるので、少しでも長持ちさせるために、裾は三つ折りにした縫い代にかかるように、脇も縫い目と裏の縫い代に乗っかるように、補修ステッチをつなげてかけました。

前身頃裾にできた大きなかぎ裂きの修理は終わり、これで会社から支給された3着中1着の作業着ズボンを捨てることなく、またしばらく履き続けることができます。ぜひとも労をねぎらってもらおうと、仕上がりを見せに主人のところへ持って行くと、「さっすがー!」という言葉でうまいこと持ち上げれらた私でした。

3月から5月にかけて、二人の娘のパンツを1枚ずつ、さらに夫の作業ズボンを1枚と、補修する機会が3回ありました。しばらくの間は、ジグザグミシンから遠ざかりたい気持ちです。今日から6月、気持ちも新たに、ダーっと10本くらいミシンで直線縫いしたら、『はい、出来上がり!』となるようなものを何か作りたいと思っています。

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2012年5月 4日 (金)

長女の“擦り切れ”に続いて次女の“かぎ裂き”…共通キーワード『パンツのひざ補修』

ここ最近、明けても暮れてもパンツのひざの補修をしている気がします。前回のブログ記事の内容は、長女の鬼ごっこで転んで出来た“擦り切れ”補修でしたが、今回は次女の“かぎ裂き”補修です。外を歩いている時、道端に突き出た小枝に気付かず、その先端にひざの部分を引っ掛けたらこうなったのだそうです。そんなことってあるのでしょうか…。と、この場で嘆いたところで、現実あったのだから仕方がありません。となると、家の中で唯一の“補修係”でもある私の出番です。『はいはい、直せばいいんでしょ』と心の中でつぶやき、しぶしぶながらも係の仕事にとりかかることとなります。

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補修の仕方についてはほとんど前回と同じで、最初に切れ端のぼさぼさとほつれた織り糸をカットするところから始まります。

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分かりやすいように、白い紙を内側に入れてみました。“かぎ裂き”とは、カギ型にくの字に裂けて切れるところから、そういうらしいのですが、これぞまさに、絵に描いたようなきれいな“かぎ裂き”です。教習所のクランクを思い出させます。

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縦にも横にも約3~4cmほど裂けています。

今回晴れてこの補修のあて布に抜擢されたのは、こちらの赤紫色の端ギレです。以前、フェミニンバッグを制作した時に出たものです。このパンツのあて布として使えそうな紫色の端ギレ・余り布を探してみたのですが、これしか見つかりませんでした。

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レギンスは、紫地に黒のギンガムチェック柄で、その紫に比べると、このあて布はやや赤みの強い色ですが、それもミシン糸のステッチである程度カモフラージュできます。

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あて布は、裏返しにしない限り人目に触れることはありません。ですが、履いたり洗濯したりを繰り返しているうちに、素材によっては切れ端がぼろぼろとほつれてくることも考え、今回はピンキングバサミ(左の画像に写っている、刃先がギザギザした布用裁断ばさみ)でカットすることにしました。

その他のほつれ防止策としては、ちょっと手間をかけ、ロックミシンやミシンの機能に搭載された縁かがりであて布の切れ端を始末するという方法があります。

これまで、補修用あて布の切れ端始末をあまりしなかった私も、せっかく持っていても使用頻度の少ないピンキングバサミを今回は活用することにしました。

両面テープをカットして、あて布で隠れる位置に置きます。

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アイロンで、しっかりとあて布をかぎ裂き部分に接着させます。

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あて布が決まり、次は糸選びです。ためにためこみ、持っているミシン糸の数は百色以上にもなりますが、この紫色に近いものがあいにく無かったので、こればかりは買うことにしました。

補修の出来栄えに影響するのは、私の場合どちらかといえば、あて布よりもミシン糸なので、ここはけちけちせず手芸店にこのレギンスを持って行き、サンプル帳を借りて合う糸を選んできました。

いざ縫う段階にきたら、このレギンスを裾側からではなく(幅が狭く、裾からではやりにくいため)、ウェストからひざにかけてくしゅくしゅっとたぐりよせ、ミシンの押さえの下に入れます。ひざあたりの幅が16cmあるかないかの細身パンツなので、間違って余計なところまで一緒に重ねて縫ってしまわないように注意します。切れ目の形は違えども、ジグザグミシンの仕方についても前回とだいたい同じです。

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表側は近くで見ると、ミシンステッチの細かい縫い目が、ポツポツテンテンとしています。

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裏側はこのような感じです。

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正直なところ、これだけ細身(ひざ幅16cm前後)のパンツのひざを補修するのは初めてのことでしたので、筒状のまま縫えるかどうか自信ありませんでした。もしどうしてもやりづらくて限界を感じた場合には、いさぎよく内股のひざのあたりだけ縫い目をほどき、平らな状態にしてから補修するしかないと覚悟していました。が、伸縮性のあるストレッチ素材だったのと、かぎ裂きの大きさも小さめだったことが幸いし、何とか内股をほどくことなく補修することができました。ただこのせっかく直したレギンス、ひざあたりが全体的にやや白っぽくなっており、他の場所に比べて若干生地も薄くなっているので、いずれまた徐々に擦り切れていく可能性があります。

擦り切れは、よく体に触れて摩擦が生じる部分に出来やすいです。ジーンズ含めたボトムスなら‘ひざ’や‘お尻’のあたりに、シャツなどのトップスであれば、‘襟首’‘ひじ’‘手首のあたる袖口’といったところでしょうか。かぎ裂き、または擦り切れの大きさ・場所・位置・衣類の素材にもよりますが、リペアショップで直してもらうとなると、お店によっては1箇所につき1000円前後かかったりします。かといって、これだけで捨ててしまうのはもったいないし、何となく気がとがめるので、面倒くさがりやな私ではありますが、直せる範囲のものであれば頑張って直すようにしています。

実はこの『補修シリーズ』、今回で終わらずまだ続きます。ということで、次回は“こんなかぎ裂き見たことない!”という巨大なかぎ裂きを補修したので、それについて書く予定です。

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2012年4月28日 (土)

デニムパンツのひざ擦り切れ補修

今まで履いていたジーンズのひざの部分が、徐々に薄くなっていき、しまいには擦り切れる…ということはたまに起こりうることですが、このデニムのカーゴパンツの場合は少し違います。転んだことにより、擦り切れてしまったというパターンの方です。

約1ヶ月前の春休み中に、上の娘が小学校の校庭で友達4、5人と“鬼ごっこ”をして遊んでいる最中転んでしまい、その時に出来た“擦り切れ”です。そして、擦り切れと共に、7、8cm大・横長楕円形にひざを擦りむいて帰ってきました。その右足ひざのケガの他、左足のすねもちょっと腫れていました。気になったので整形外科に行くことにしたのですが、レントゲンの結果すねには異常はなかったものの、ひざのけがの方はきれいな皮膚ができるまで治療が必要ということで、春休み中7日間通院しました。最初、病院の先生に説明するのに「鬼ごっこで…」とは、何となく言いづらくて、「追いかけっこで…」と、言い方をちょっとだけ変えてみましたが、50歩100歩でした。

この春中1となった娘ですが、鬼ごっこで転んでケガをする…何とも無邪気です。

迷彩柄のデニムパンツは、以前二人の娘達がヒップホップ系のダンスを習っていた時に、その部で衣装としてそろえて買ったものです。

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近くで見ると、けっこうな大きさです。わりと丈夫なデニムの生地が、これだけ擦り切れたのだから、ひざを負傷するのも無理ありません。

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前にも擦り切れの補修の仕方について書いたことがありますが、やり方はほとんどその時と一緒です。もちろん補修なので、元通りになることはありませんが、“捨てずにまた履ける”というレベルまで直す(補修する)ことが一番の目標です。

まずは、擦り切れたことにより、ぼそぼそとなった生地の織り糸を、裁ちばさみでカットします。すると、多少口が開いたようになってしまうのですが、あて布に似た感じの布を選び、ミシンの糸を柄に近い色で合わせれば、補修跡もあまり気にならなく、そんなに目立ちません。

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あて布はこのブルージーンズの端ギレにしました。ジーンズ表地は青みが強いので、裏側を活用します。

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あて布にしたジーンズを、デニムパンツの擦り切れよりも大きめに丸くカットします。次に、あて布がミシンで縫っているときに動かないよう、両面接着テープを使います。しつけでとめてもいいのですが、細かいミシンの縫い目でしつけ糸を一緒に縫ってしまった場合、取り除くのが面倒なので、私は接着テープを利用しています。

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あて布から接着テープがはみ出さないように、カットしながら擦り切れの周囲に置いていきます。

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あて布の裏側が、デニムパンツの表から見えるような置き方で上にのせたら、アイロンで接着します。

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擦り切れからのぞいているのは、あて布の裏側です。あて布表のブルーが見えるよりも、裏側の方が、迷彩デニムの生地にも馴染みやすいと思い、このようにしました。

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どちらの糸が、縫ったときに色が浮かないかで判断します。濃い色は補修した跡を強調させてしまうことも考えて、薄い色の方を選びました。仮に暗めの濃い色にしたとしても、ご覧のとおり、デニムは無地ではなく迷彩柄なので、補修跡が柄の一部のようになり、そんなに目立つこともないと思います。

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筒状になったパンツの片足をひざまでクシュクシュっとたぐりよせたら、擦り切れたラインより2mmほど外側を、ミシンで1周ぐるりと縫います。縫い初めと縫い終わりは、最後に裏側で2本一緒に結ぶので、縛れる程度に残しておきます。ミシン目は、通常縫う時より、若干細かくします。私の場合、普段のミシン目は、2.4mm~2.6mmくらいですが、擦り切れ補修をする時は、1.5mmにしています。

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幸い、このパンツが幅広なので、スリムパンツに比べたらまだマシな方ですが、それでもひざの位置をミシンで縫っていくのは、骨の折れる作業です。

筒状になったパンツのひざ擦り切れ補修はやりにくいこともあるせいか、内股なり外股なり縫い目をいったんほどき、平らな常態にしてから擦り切れを補修、その後またほどいたところを縫い直して元に戻す…という方法を、洋服のお直し屋さんのHPで見たことがあります。『なるほど、その手もあったか』と感心しました。ほどいてまた縫い直すという、一手間と時間をかけてやり易さをとるか、もしくは、やりにくさはあるけれど、筒状のまま頑張ってミシンを入れるかどちらかなのですが、面倒か面倒じゃないかで判断したらやっぱり後者なので、私は相変わらずこのような補修の仕方をしています。

擦り切れ周りを1周したら、大きく何度も返し縫いをする要領で、前進と後退を繰り返し、擦り切れた箇所をあて布に縫い付けて押さえていくように、ジグザグに左端から右端まで縫っていきます。ミシンにフットコントローラーが付いていれば、それを利用すると楽です。

私の場合は、右端に向かってジグザグに縫っていく時は、フットコントローラーは踏みっぱなしで、左手は擦り切れの左端を持ち、軽く左外側に向かって引っ張っていきます。その間、右手の人差し指は常に返し縫い用のボタンの上にのせておき、縫いを後退させる時に“ピッ”とそのボタンを押してバックさせます。その指をボタンから離すと、自動的にまた前進します。(ちなみに私の愛用しているミシンは、ジャノメの家庭用ポータブルミシンです。)

そのやり方なら、一回一回押さえを持ち上げてパンツの向きを180度変える必要もなく、更に直線で同じところを行ったり来たりすることもなく、ジグザクにだんだん右端に向かい針の位置が移動していきます。

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そのように縫い進め、右端まできたら、ミシン針を刺したままここで初めて押さえを持ち上げ、パンツのひざ部分をぐるっと回し、上下を逆にします。すると擦り切れ右端側に刺してあったはずのミシン針が、振り出しに戻るかのように左端側にくるので、また1回目と同じようにしながらジグザグ縫いをし、右端にたどり着いたのが下の画像です。パンツひざ位置の切り替えが、上の画像はミシンの押さえより下にきていますが、ぐるっと回して上下を逆にしたため、下の画像では押さえより上にきています。

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この工程を繰り返せば繰り返すほど、縫った箇所が頑丈になり硬くなっていきます。なので、あまり硬くしたくない場合には、あて布をもっと柔らかめのものにしたり、もっと縫い目の間隔を開けて、様子をみながらざっくりした粗(あら)いジグザグ縫いにしてもいいと思います。

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縫い初めと縫い終わりのミシン上糸は、裏側に引き出します。

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裏側に引き出した上糸と、元々裏側にあった下糸を、2本一緒に結びます。

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裏から見た状態です。

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表はこのような感じになりました。

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パンツの生地が迷彩柄なので、ミシンステッチや、ちょっとだけ切れ目から見えるあて布の裏側も、それほど目立ちません。っていうより、『そんなに目立たない』と自分にいいきかせます。

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アップで見ると、修理した跡が解りますが、少し離れたところから見れば、「ここ、直しました」と、言われない限りは気がつかない程度にまでなったかと思います。

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やり方を動画で紹介できれば一番解りやすいのかもしれませんが、言葉で、文章で、説明するのはなかなか難しいです。国語の世界です。(今回の補修のやり方の中で、読んでいて解りづらい部分があったらすみません。)

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修理したこのパンツを履いてみた娘は、「見た目はいいんだけど、ひざのところが硬ーい」と言っていました。あて布にしたジーンズ端ギレも、しっかりしたタイプを選んだのと、さらにジグザグ縫いを何回か繰り返したことにより頑丈になった補修箇所が、ケガしたところにあたるのだそうです。“泣きっ面にハチ”となってしまいました。

また硬くなってしまった原因の一つに、接着テープがアイロンで溶け、固まったのりの効果が出ていることも考えられます。「今は硬いけど、履いたり洗濯したりを繰り返していくうちに、だんだん柔らかくなっていくから」と説明すると、半分納得したような、その半面、『本当に柔らかくなるのか…私は丸め込まれてやしないか』という疑問を持つ表情をしていました。

“鬼ごっこ”って何歳頃までやる遊びなのだろう…。さすがに高校生あたりになると、友達同士で「何しようか?」となった時に、「鬼ごっこしよう!」ということも無くなり、いつしか大人になるにつれ、転んでひざを擦りむくほど本気で逃げたり人を追いかけたりすることもなくなります。でも、思い出しました。結婚して、子どもが生まれて成長し、駆け足できるほどまでになった幼かった時のことを。「鬼ごっこしよう!」と、どちらからともなく言い出して、私か子どものどちらかが鬼になって追いかけたり、鬼から本気で逃げたりして遊んだことがありました。母となった私も、日頃の運動不足から、足がもつれて転んでケガすることもありませんでしたが。

長女に続き、最近次女がレギンスのひざにかぎ裂きをこしらえてきたので、近いうちその補修について書く予定でいます。ちなみに、次女のかぎ裂きは、“鬼ごっこ”のせいではなく、外を歩いている時、小枝の先に引っかかり、切れてしまったのだそうです。

今日からゴールデンウィーク突入です。この休みの間に、次女のレギンス補修を頑張って終わらせたいと思っているところです。

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