手作り必須アイテム:ミシン、アイロン、その他道具たち

2012年8月 4日 (土)

十数年ぶりに裁ちばさみのメンテナンス

先日買い物のため立ち寄ったスーパーで、『刃物研ぎます』と書かれた‘のぼり’を見つけました。そばには小さいバンが停まっていて、後部の荷室の中では職人さんが何やら刃物を研いでいました。見たところ、ぐるぐると猛スピードで回転する電動の鉄(実際は砥石のようです)の円盤らしきものに、何かの刃を押し当てるようにして研いでいます。職人さんの手元では、青白い火花が散っていました。

以前からつねづね、手持ちの裁ちばさみを一度研ぎに出したいと思っていた私は、「裁ちばさみ1丁につきおいくらですか?」とたずねてみます。すると、暑い最中バンの荷室内で作業中だったその職人さんは、「500円になります」と、顔中汗だくのまま教えてくれました。

それまでにも数回、車で移動している刃物類の研ぎ屋さんを他のスーパーでも見かけたことがありました。でも、普段から裁ちばさみを持ち歩いているわけでもないし、新聞の折り込み広告もそんなに頻繁にチェックしていないので、偶然見かけたとしてもすぐさま研ぎに出せずタイミングが合いません。一度、たまたま行ったお店で研ぎ屋さんの車に出くわした時、慌てて裁ちばさみを取りに家に帰ったことがあります。店から車で往復約20分の距離でしたが、これを逃すとまたいつになるかわからないと、わざわざ家に戻り、午後5時過ぎに「裁ちばさみをお願いします」と持って行ったところ、「申し訳ありませんが、5時で終了なので…」と研ぎ屋さんに言われて、がっかりしたことがありました。何時までやっているのか確認しなかった自分を慰め、すごすごと持ち帰ったのは数ヶ月前のことです。

P1080183360

私は裁ちばさみを2丁持っています。1丁は、洋裁の専門学校に入学したばかりの時、先生に「ちゃんとした裁ちばさみを1本は持ちなさい。いい物を持てば、ずっと使えるから。安いものではなく、ここのところ↓(ネジ近くの平たい部分で、『平』というのだそうです)に男性の名前のブランド名が刻印されたものがいい…」といった内容の言葉で促され買ったものです。それがこの‘美三郎’。今思えば、あの時おそらく先生は、裁ちばさみとして名の知れた‘庄三郎’とおっしゃっていたのかもしれません。裁ちばさみにも、いろんな‘三郎’というブランド名が存在することすら知らず、思い違いをして買ってしまった‘美三郎’ですが、今となっては私にとって一生物の大切な道具となっています。

P1080184360

残りの1丁は、購入したのが‘美三郎’よりも先だったか、後だったか、正直なところはっきりと覚えていません。こちらの刻印は、登録商標‘秀兼’と入っています。この‘秀兼’は、もう何年も前にネジがゆるくなったのと同時に切りづらくなっていました。いわゆる“ネジがばかになる”という状況だろうと安易に思い込み、自分でネジをきつく閉め直してみます。ところが、そんなに簡単なことではなかったようで、ただきつくなっただけで更に使いにくくなってしまいました。はさみのネジ調整に関しては、素人の私には無理とあきらめ、それ以来使うことなく引き出しの中にしまっておくこととなります。

P1080185360

2丁とも、長く使えるものだから、という気持ちをもって買ったものなので、そんなに安い買い物ではなかったのに、専門学校を卒業して以来、研ぎに出すことは一度も無かったように思います。いい加減、そろそろメンテナンス時機だろうと何年も前から思っていながら、踏ん切りがつかず放置したままになっていました。こうして、ネジがばかになってしまった‘秀兼’の方は引き出しの中で待機となり、‘美三郎’はといえば、特に裏地などの薄い生地を扱う際、切れ味の悪さを感じながら十年以上も使い続けていました。

●‘秀兼’の柄につけた飾りです。巾着袋に使うようなひもの編み込みを目打ちでばらばらにほどきフリンジにしています。フリンジの作り方は…例えていうのなら、髪の毛を上から下へと毛先に向かってくしでとかすように、ひもの結び目根元に目打ちを刺し入れ、そこから切れ端に向かってスーッと引くという作業を繰り返し、編み込みを1本1本ばらすようにほどいていきます。最後に、不ぞろいになったフリンジの毛先をカットして長さをそろえます。

P1080192360

『研ぎ屋さん』の話に戻ります。…出張研ぎのサービスは明日までということだったので、翌日思い切って2丁持って行きました。前日料金は確認済みでしたが、何かの間違いで、研いでもらってから聞いていた料金より高くなっていたら嫌なので、「裁ちばさみは500円ですよね」と事前に聞いてみると、「裁ちばさみは1000円になります」と職人さんは答えました。『えー!?昨日聞いた時、裁ちばさみ500円って言ったじゃないですかー』という心の声を押し殺し、「あれ?500円ではないんですか」と、やんわりと聞いてみると、「今キャンペーン中でお得なのですが、500円というのは、包丁になります」とあっさり言われました。ここで、昨日私は‘裁ちばさみ’はいくらになりますか?とちゃんと聞いたのに、と言ったところで、言った言わないの話になるか、「では(双方どちらかの)勘違いです」と言われるくらいがオチなので、その場で2丁出すか、ケチって1丁にするか黙って決断することにしました。

念のため、職人さんに料金内でネジの調整もしてもらえるのかも聞いてみたところ、ネジをはずし1本1本ばらした状態で研ぐので、また戻す時に閉め具合をみながら料金内で微調整もしてくれるとのことでした。

思っていた料金の2倍で、裁ちばさみ2丁…千円で2丁出来ると思っていたのが、2千円也。まあ、それで大事な道具が、また長い間気持ちよく使えるようになるのなら、という考えに至り、2丁ともお願いすることにしました。

●‘美三郎’の刃先を守るカバー。8年前、上の娘の入園グッズを作った時に余ったチェックのキルティング地を使い、後に水色バイアステープでくるんでカバーを制作。‘秀兼’のカバーはないので、そのうち作ろうと思っています。

P1080191360

はさみを預かってもらった時点で、30分後に研ぎ終わるということだったので、その時間に行ってみると、「混んでいるので、あと10分待って下さい」とのことでした。というわけで余裕をみて15分後に行ってみたところ、「申し訳ないがもうちょっとで終わるので、あと5分下さい」とのことで。案外、時間を待たされることに関しては忍耐強い方なので、「はい、わかりました。5分後に来てみます」と言って時間をつぶし再び行ってみると、ピッカピカに研ぎ上がった私のはさみを2丁持って、職人さんが荷室の奥から出て来ました。2本とも多少のさびがあり、部分的に薄茶色くなっていたのが、きれいに研磨され銀色に生まれ変わっていました。

前払いだったので、切れ味だけは確認しておきたい…と思っていると、「これで試し切りをしてみて下さい」と、良心的にも先に言ってくれました。はさみと一緒に裏地を差し出された私は、切れ味が良くなっていることを願いながらその場で切ってみて安心しました。薄手の布が切りづらかった‘美三郎’も、ネジがばかになって使用不可だった‘秀兼’も、スパ、スパっと気持ちいい切れ味になっていました。購入した当初は、きっとこんなふうだったはず…忘れ去っていた感覚です。ケチケチせず2丁とも研いでもらって正解でした。

P1080188360

職人さんに心からお礼を言って、外見・切れ味ともにピカピカに生まれ変わった2丁の裁ちばさみを持ち帰りました。毎月200円の積み立てをしたと思えば、1年でおつりがくるこの2丁のメンテナンス。これで数年、もしくは10年以上もつとすれば安いものです。

既に猛暑続きだった7月も終わり、これからが夏本番。8月後半まで続く子供たちの夏休み中も、この生まれ変わった道具の感触を味わいながら手作り生活をエンジョイしたいです。

|

2011年12月31日 (土)

私の裁縫箱はスヌーピー

ハンドメイドには欠かせない、七つ道具の入った裁縫箱をお披露目したいと思います。厳密にいえば、七つではきかないくらい、たくさんの便利な道具を入れています。裁縫箱というと、木製で小分けの引き出しがついていて、上段が見開きになるタイプのものが比較的多いかと思いますが、私の愛用しているものは、“缶”のBOXです。

昔から雑貨が好きで、雑貨屋さんに入っていろんなものを眺めているだけで楽しくなる私が、高校生の頃でしたか、小物入れ用にと買ったものです。特別スヌーピーのキャラクターグッズを集めていたわけでもなく、その時の気分で気に入って購入しました。

P1060999a360

買った当初からしばらくの間は、別の何かを収納するのに活用していました。しかし、ある時裁ちばさみもしまえることに気付き、裁縫箱へと用途を変えることにしました。裁縫道具の中で最も使用頻度が高い上に、一番場所をとるこの裁ちばさみが入らないことには、私の中では裁縫箱として成立しません。なので、その他にも、これだけたくさんの縫い物には欠かせない道具を入れられる収納力があれば、もう合格です。

一つだけ残念なのは、せっかく付いている持ち手もただの飾りとなってしまっているところです。持ち手を手に、立てて持ち歩くとなると、中身がガシャガシャとグチャグチャになってしまうので、この状態でふたを閉めての持ち運びとなります。

P1070001a360

中に入っているものをご紹介します。

○裁ちばさみ

P1070002360

このはさみケースは、上の娘の入園グッズを手作りした時の残布で作りました。綿の水色のバイアステープで周囲をくるんでステッチでおさえています。

○まち針入れ

P1070003a200

まち針は、これまたふらふら~っと立ち寄ったであろう雑貨屋さんで、昔気に入って買った、ふたつきの缶ケースに入れて保管しています。いちいちピンクッションに刺すよりかは、使う時はそこから出し、使い終わったら‘ポン’とその中に入れるということの方が、私は使いやすくて楽なのでそうしています。

指抜きも一緒に入れています。決して細くない指をしている私の指ぬきサイズは、0~1号です。ぐし縫いする時の運針や、針が通らないほどのしぶい布や硬い布使用時に、針のお尻を指ぬきに当てて押す時などに活躍します。

ふた側においた2つのワイヤーリングは、下の子がビーズを通して作り、私にプレゼントしてくれたものです。それも一緒にここに入れています。

P1070004a360

○ピンクッション

P1070005360

2つとも何年か前にちくちく手縫いで作りました。これらの生地一つ一つは、元は子供のパジャマ(ピンクのギンガムチェック)だったり、手作りのこたつ布団カバー、掛け布団カバー、など年季が入ってお役ゴメンとなったものから、状態のいい箇所だけをカットし、リメイクしたものを使っています。なので、このピンクッションを見ると、娘たちの小さい頃のパジャマ姿を時々思い出します。

左のピンクッションについても過去のブログで触れていますが、ゴム性の手首にはめるバンドは、キャミソールのインナーのゴムの肩ひもを再利用しています。

○ショップのネームタグ

P1070010

注文日なのか、発送した日なのか、ラベルには2009年8月17日の日付が入っていました。二つ折りにして使うタイプのピスネームタグに関しては、70枚買ったものも残り20枚となりました。手作りしたもの全てにこのネームタグを付けたわけではないので、ショップオープンから実際制作した布小物の数は、大小合わせてざっと100枚は達すると思います。このショップ名の入った“my season”というタグを、いつかどこかで偶然目にすることが、密(ひそ)やかな、それでいて大きな私の夢でもあります。そして、このネームタグがそれぞれ全て無くなり、また新たに注文する日を目指して、来年からも作り続けていきたいです。

○使えない針入れ

P1070007a360

デジカメしか使うことの無くなった今では懐かしい、フィルムケースを利用しています。高さといい、ふたつきなのといい、針をしまっておくのにはもってこいです。デジカメを我が家で買ってからというもの、フィルムを買うこともなくなりましたが、こんなところでリサイクルしています。折れてしまったミシン針、ミシンの針が乗かってしまい極端に曲がって使いにくいまち針、年月とともにさびてしまった針などをここにひとまず入れています。

○かみそり

P1070013200

一番下側に並んでいるピンクのかみそり、なぜこれが裁縫箱に入っているのかというと、チャコ削りとして使っています。ラインが太くなってきた時には、このかみそりを使ってチャコのヘリを削れば、細いラインが書けます。

他にも、丈夫で頑丈なジーンズのミシンの縫い目をほどきたい時に、これを使うことがあります。失敗すると、うっかり生地を切ってしまうこともあるので、慣れない場合にはおすすめは出来ませんが、例えば裾をほどく時、裾の縫い代と本体の布の間にかみそりを斜めから平行に入スーッと入れ込み、ミシンステッチの糸だけを慎重に切ってほどいていきます。ストレッチ素材のデニム地など、柔らか目の素材には、このやり方は適しませんが、しっかりした硬めの生地のほどきなら、この方がスピーディーにほどけたりします。ぷつぷつ途切れ途切れになった細かい糸は、ガムテープでぺたぺたと取り除きます。

かみそりと一緒に並び、上から2番目にある黒いものは、接着タイプのインサイドベルトを二つ折りにしてアイロンで接着したものです。これは、ファスナー付けなど、段差が生じて縫いにくい場合、ミシンの押さえの下にこれを挟み込みながら縫うと、高さが同じになってやりやすいです。

その他、目打ち、糸きりばさみ、メジャー、20cm尺、ひも・ゴム通し、などが、プリンのカップや、ヘアーワックスの入っていた箱、小びん・缶などに小分けに入っています。

P1070008360

裁縫箱自体が缶なので、道具を入れる度に、ガラガラ音がしてうるさくならないよう、中には黄色い生地で四つの辺を箱型に縫ったものを敷いています。

P1070006a360

それぞれの道具の定位置は↑の状態で、この上にまち針ケース、裁ちばさみの順に重ねてのせています。

P1070015360

正直なところ、この場で公開するにあたり、久しぶりに中を整理しました。裁縫箱も年の瀬の大掃除です。何かを作った時に出た、もったいなくて捨てられない端ギレ、どの洋服から取れてしまったのかわからない、家の中で拾ったボタン、などなど、手っ取り早くあれもこれもとここに入れていくうちに、気がつくとスヌーピーのふたが閉まらなくなってしまうこともしばしばです。子供に『机の上を片付けなさい。』などと、言えたものではありません。挙句の果てには、見るに見かねた娘から『ママ、この中きれいにしてあげる?』などと言われる始末です。

P1070009360

今後も長いこと付き合いの続くこの裁縫箱、今年もいっぱい活躍してくれました。私に時折充足感をくれる、無くてはならない大切なものです。

今日は2011年最後の日、いわずと知れた大晦日です。今年もこのブログに訪問して下さり、本当にありがとうございました。来年も、今年のようなペースで更新していければと思っておりますので、2012年もよろしくお願い致します。

みなさま、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

|

2010年11月24日 (水)

プラグ交換初挑戦で使えるようになったアイロン

前回、自分でアイロンを使えなくしてしまったという経緯について書きましたが、今回はその話の続きとなります、プラグの交換について書きたいと思います。

ちょっと前のことになりますが、時々電源ランプが消えるようになっていました。ささやかながらもネットショップの運営をしているかたわら、洋裁関係の仕事もしているので、アイロンが使えなくなってしまうと仕事になりません。おそらくその原因はプラグにあるだろうことは解っていましたが、プラグの交換はやったことがないので、何となく面倒な気がしていまいち気のりしません。そこで仕方なく、プラグに近いコードの根本を少し持ち上げてみたり、下げたりして接触の仕方で電源ランプの点くところを探してみます。

P10502163602

そんな風にしているうち、1箇所だけ少し押し曲げると電源ランプが点く位置を見つけ出します。かといって片手でずっと押し曲げているわけにもいかないので、セロテープを貼って一時的に固定しました。更に、それでも消えてしまった時、どちらに曲げれば点きやすくなるという方向がわかるように、矢印を書いておきました。

P10502203602

P1050217180_3

何日かそのようにしながら使用していましたが、そのうち、どこをどう曲げても、ランプが点くことは無くなってしまったので、ついにプラグの限界がきたかと、ホームセンターに“補修用プラグ”を買いに行くことにしました。

プラグにテープを貼るという行為は危ないことのような気もするので、考えようによっては早めに電源ランプが点かなくなってくれて良かったのかもしれません。

迷うほど種類も無く、ただ白か黒、差し込み部分の刃が動くか動かないかの選択をする必要だけありました。そこで、色はコードと同色の白、コードに少しでも負担のかからなそうな、刃先の動く“ムービープラグ”(180円前後)を選びました。

家に帰り、早速交換作業開始です。

まず、簡単そうでいて、ものすごく勇気のいる、コードをプラグの根本でカットするという作業をします。もちろんプラグ交換が初めてなように、電化製品のコードを切るのも初めてのことです。

何もかも始める前に、“このくらいなら私にも出来る。”というわずかな自信をもたせるためにもプラグの説明書をよく読みます。(説明書は自信のあるなしに関係なく読むものですが。)

P1050226360

自称“メカに弱いタイプ”の私にとって、まさに未知の世界です。切ったはいいが、もしもプラグの交換がうまくいかずアイロンの電源がつかないままだったらどうしよう…とかよからぬことが頭に浮かびます。そうはいっても、切らなきゃ始まらないので、えいっ!と、いさぎよくカットします。この時、はさみでカットしたら刃がやられてしまうほどの線が中に入っているのだろうかとあれこれ考え、無難なところで、ビーズアクセサリーなど作る時に使用する、細めのワイヤーなら間違いなく切れるニッパーを使うことに。

そして下のような感じになりました。カットしたコード側も、説明書通り3cmほどニッパーを使いながら切り開いて、Yの字のような状態になりました。

P1050223360

P1050219360

次に補修用プラグの外側の1つのネジをプラスドライバーでゆるめて、あじの開きみたいに2枚に分けます。

P1050218360

このようにしてだいたい準備が整いました。

P1050216360

いよいよ、『くれぐれも切らないように注意して下さい。』と言われた‘芯線’の周りの白いゴム製のような部分を取り除く段階にきました。長さ2cmほど芯線を出すように説明書に書いてあったので、ちょっと切り込みを入れます。そこからスポッと外れるかと思いましたが、そうはうまくいかず、そうかといってそれ以上深く切り込みを入れたら、中の芯線を切ってしまう可能性があったので、慎重に少しずつ少しずつニッパーでカットしながら取り除いていきます。

P1050225360

すると中から、金色の細いワイヤーのような束が出てきました。『これが、芯線というものか。』と妙に納得し、一体この一束に何十本あるのだろうかと、数えてみたい気持ちを抑えながらも、時間の無駄だと自分に言い聞かせます。

P1050227360

説明書どおりにその芯線を右巻きによくねじり、プラグ内側の2つのネジをゆるめたところの間に右巻きに巻きつけます。

P1050230360

『これでアイロンの電源が点くようになりますように。』という思いを込めながら、ネジをしっかりと閉め、上蓋のネジも閉めます。

P1050231360

説明書に忠実に補修作業をしたものの、電源が点かないことには、今までの労力は水の泡です。

P1050234180

ちょっとドキドキワクワクしながらコンセントにプラグを差し込むと、嬉しいことに即アイロンは反応してくれ、電源ランプが点きました。

この時の感動といったら、自称メカに弱いタイプの私が新しい分野に挑戦し成功したという大げさな感情で、一人で心が盛り上がっていました。

電化製品内部の故障はお手上げですが、プラグの交換は思っていた以上に難しくないことが、やってみて初めて分かりました。何でも経験ですね。

そして数分後には、パワーサインのランプが点き、高・中・低の温度調節の切り替えもちゃんと出来そうです。

P1050235360

P1050236180

元のプラグと比べたら、左の画像のように大きさがかなり違うので、コードの収納時に全部収まりきらないかもと思っていましたが、案の定、プラグの刃の先端部分がほんの少し外側にはみ出してしまいました。

手っ取り早く、ホームセンターで補修用のプラグを買いましたが、インターネットから探せば、もしかしたら、ほどよく小さめのタイプを見つけることが出来たのかもしれないですね。

それでも、アイロンが使えることが一番大事なことなので、それはそれでよしとします。

P1050237360

横から見ても、プラグの刃先が邪魔をして、アイロンがケースに収まりきらず、片側だけ浮いています。

P1050238360

ケース外の注意書きに、転倒時のアイロンの飛び出し防止のため、方向を確認し、「カチッ」と音がするまで確実に押し下げてください。…とありますが、カチッという音が聞きたくても聞くことが出来ないので、転倒しないよう注意することにします。

P1050239360

下の画像は、私の愛用の家庭用ミシンです。私が自分で買ったミシンとしては2台目になります。それでも買ってから7~8年近く経っているかと思います。

P1050240360

実は、この記事で紹介しましたアイロンが、こうなってしまう4ヶ月ほど前に、ミシンも電源が時々消えるという現象に始まり、プラグを押し曲げて電源のつく位置くをガムテープで固定して使っていました。が、しまいには、どこをどうしても電源が点くことは無くなり、私の知人にミシンに詳しい方がいたので相談してみました。

P1050241360

すると、原因が断線だということを教えてもらい、直して頂けることになりました。黒いビニールテープを貼っている箇所で、芯線をつないでいるのでしょうか。そのテープのところでコードの収納も止まってしまうのですが、ミシンケースは下まで水平に下がりますし、とても感謝しています。

それにしても、同じ年に半年も違わないで、ミシン、アイロンと引き続き電源が点かなくなり、プラグを交換することになるなんて、何たるタイミングというべきでしょうか。

P1050243360

思い起こせば、昨年、コタツの電源が点かなくなり、もう買い替え時期がきたかと思い込んで、電気屋さんにみてもらうことなしに処分してしまったことがありました。処分したその日中に新しいコタツに買い替えましたが、そんな時こそプラグを疑うことをその時既に知っていたなら、捨てずにすんだのかもしれないと、今さらながら思い出します。

電化製品の電源が、時々もしくは全く点かないといった場合、断線の可能性を視野に入れておくと、もしかしたら解決することがあるのかもしれないと、主婦になって11年目にしてやっとこ悟りました。

今後も、いずれまたミシンもアイロンも断線する日が来るのかもしれませんが、プラグの交換を繰り返すことで復活するのであれば、コードがどれだけ短くなろうとも、少しでも長く長く使い続けられたらと思っています。

|

2010年11月21日 (日)

自分で使えなくしてしまった不本意なアイロン

このアイロンは、私がまだ独身の頃から愛用しているものなので、少なくても購入してから11年は経っていると思います。蒸気を出すのに、水道水を入れるわけですが、少し前から白い石灰のような粉が噴き出るようになっていました。底のプレス面を見ると、蒸気の出る穴のうちのいくつかがその白い粉で詰まっていました。この白い粉というのは、水道水の中に含まれる成分の“カルキ”というらしく、アイロンも使い込んでいくうちに、だんだんこれがたまっていき、そのうち白い粉となって出るようになるという話を、前にどこかで聞いたことがあります。

P10502163602

初めはつま楊枝を使って、プレス面の蒸気口を掃除していたのですが、だんだん『この蒸気口でさえこれなんだから、さぞやアイロンの中はカルキでいっぱいのはず。ここまで掃除したついでに、いっそのことアイロンの中のカルキも全部きれいにしたい』という欲望にかられ、無謀にもネジというネジを全部外し、素人ながらも電化製品の中身のお掃除という領域に踏み込んでしまいました。ネジを開けて下のプレス面と本体を離し、たまっっているであろうカルキをきれいに取り除いて、またネジを閉めれば、ハイ元通り!となると信じて疑いませんでした。

プラスドライバーを片手にネジを1本1本外していくと、ネジだけ外したのにも関わらず、何だか銀色のストローを1cmくらい輪切りしたようなものが、ネジと同じ数だけカラカラカランっと音をたててアイロンの中から出てきました。何!?これ…まずい、どこから来たの?…その部品が何なのかさえ分からず、アイロンをくるくる回して元々どこに付いていたものなのか部品の帰るべき場所を探します。ちょっと冷静に考え、ネジと同じ数ということは、ネジと対になって付いていたもので、どんな風に付いていていたかというと、ネジがこのストロー状になった部品の管に差し込まれていた、という考えにたどりつきます。(最終的にそれで良かったのかはいまだにはっきりしていません。)

しかも悲しいことに、ネジというネジを外したのに、思い描いていたようにパカっとはいかず、ましてやプレス面と本体が離れることもなく、お互いが配線でつながっていてせいぜい1cm前後のすき間ができたくらいでした。『これじゃあ何も出来やしない…』とがっくりし、たまっているであろうカルキの存在も狭いすき間からでは確認できません。それ以上、成すすべが無いと判断し、ただ外したネジを元のところに閉めるしかありませんでした。ネジを回し入れる箇所の‘みぞ’に、まずカラカラカランの部品をおこうと狭いすき間から、ピンセットを使って頑張ります。こんなにも手首を複雑に動かしたのは生まれて初めてではないかというほど、そのストロー状の得体の知れない部品と格闘しているうちに、3つあったはずの部品が1つ見当たらなくなってしまいました。(最終的に、この部品は後で見つけましたが。)

電化製品だもの、たとえ小さな部品一つでも元に戻さないと恐いし…そう思って、すき間に入り込んだのかもしれないと、ネジが外れてすき間の空いたアイロンを、わりと勢いよく縦に何回かぶんぶんと振ってみました。するとまたカラカラカランと何かが落ちてきました。それを見た瞬間、もう私の手には負えず、お手上げだと絶望的になりました。『ただアイロンの掃除をしたかっただけなのに、分解して壊してしまった…』。今度は2cm×3cmくらいの長方形をした、薄くて平たい銅板のようなものが出てきました。

その平たい銅版みたいなものの中心が少しくぼんでいたので、おそらくネジで固定されていたのではないかと、いかにも素人らしい推測をしてみましたが、3つのネジのどのネジに固定されていたかまではわかりません。すき間の横からのぞいても、どこにそれが配置していたのか見当もつきません。たとえ分かったところで、どうにかなりそうなものでもなく、今さら悔やんでも後の祭りでどうしようもなくなり、このアイロンメーカーの地域別カスタマーサポートに電話して、修理代金がどれくらいかかるのか問い合わせしてみます。

すると、「どのような状態か見てみないと分かりませんが、」という前置きのあとに、「だいたい3500円前後はかかってくると思います。更に交換しなくてはならない部品などあればもっとかかってくると思います。修理代金により修理しない、もしくは修理が不可能な場合でも、診断料として1575円頂くことになります」という説明をされました。「直さない場合でも、(修理にかかる代金によっては修理しないとしても)見てもらっただけで1575円かかるんですか?」と、一歩間違えればクレーマーになりそうな質問をしてみましたが、カスタマーサポートの方の返事は、「見るだけといいましても、それだけ手間がかかってくることなので…」という内容のものでした。

修理代金が3500円以上かかるかもしれないのなら、それにちょっとプラスして新品を買ったほうのがいいのではないかとか、直らなくても診断料で1575円かかるのなら、最初からあきらめていっそのこと処分してしまおうかと、大手の電気屋さんのアイロンを見に行ったりもしました。でもあまりにもそれでは、自分で壊してしまったも同然のことなので、後味悪いと、お金かけてでも直してもらうか、診断料払って心にけじめをつけるかのどちらかにしようと決断し、メーカーに持って行くことにしました。受付の方が修理担当の方に見てもらったらしく、「5000円くらいはかかってくるかもしれません」と言われた時にはショックでしたが、もう直すことに決めていたので、「わかりました、お願いします」と、アイロンをおいて帰ることに。

1、2週間経ち、メーカーから電話がかかってきて、「直りました。それで、今回は無料でけっこうです」という思いがけない言葉をもらいました。「えっ!無料でいいんですか?」と思わず聞き返すと、「はい、今回はサービスで」と言うので、新品買わなくて良かったあ、と喜んで引き取りに行きました。

決して安い金額ではないけれど、そのお金を払っていい勉強をしたと思うことにしよう、と慰めていたので、5000円と無料とのギャップに、気持ちが置いてけぼりされたような、それでいて嬉しいような、何ともいえない気分でした。

その後、担当の方からアイロンを返して頂いた時に、「今まで断線してませんでしたか?断線しているようなのですが、これだけはサービスすることは出来ないので、お手数ですが、ホームセンターなどで市販のプラグを買って直して頂けたらと思います」という話しがありました。そんなことやったことないし、そもそも“壊す”という失態をしでかした私に“直す”ということが可能なのだろうか、と不安そうな顔をしている私に向かい、「先だけ切って、芯線は切らないように注意してやって下さい」との言葉を付け加えます。“しんせん”って言葉今初めて聞いた。しん線ってなに?電気界の専門用語?…言葉のニュアンスからして、中心に線があってそれを切らないようという意味だろうと、子どもでもわかりそうなおおかたの予想をしてみます。

『今まで断線したことはなかったけど、分解してから修理に出すまで日にちをおいてしまったから、その間に何らかの不具合が生じたのかも』と思いながらも、家に帰って半信半疑でプラグを差し込むと、普通に赤いランプが点いて作動し始めました。プラグ買わなくて良かったあ、と思い、とにもかくにも、これで使えるのだからそれでいいだろう…と復活したアイロンを使い続けて1ヶ月以上もちましたが、ここにきてプラグを差し込んでも時々電源ランプが点かなくなってしまいました。

P1050217180_2

メーカーの方からも引き取りに行った時言われていたので、電源ランプの点かない原因はプラグにある確率は高いということはわかっていました。

そこで、プラグ部分をちょっと斜め横に押さえつけたり、コードの付け根をクネクネさせて、どこかランプが点く位置はないかと探してみます。すると、ある一定の方向にコードを押し曲げるとまた作動し始める場所を発見します。

かといって、片手でプラグを押さえながら作業は出来ないので、セロテープで応急処置をします。更に一定の方向に押さえないと作動しないので、矢印をテープに書いて、“ここを曲げると電源が点く”という目印をつけました。下のプラグの画像は応急処置後の実物です。微妙に斜めに曲がっているのが分かるでしょうか。こっちに曲げれば電源点きます。の矢印→を子供のお名前ペンで書き記しています。

電化製品や車の寿命は10年が目安なんて、聞きかじったことがありますが、となると私事ながら結婚して11年、我が家のありとあらゆる電化製品たちはそろそろ危うい時期にきているのかもしれないです。

P10502203602

きっとメーカーの方はこのことを言っていたのか、あれから今までよく家ではもったなあと感心したものの、プラグにセロテープなんて危険なことだと感じ、やっぱりプラグ交換するしかないと決意。よし、プラグ交換なんていまだかつてやったこないけど、チャレンジしてみるかと、満を持してホームセンターに交換用のプラグを買いに行きました。

プラグのことだけでずいぶんと長い話になってしまったので、今回は一度ここで区切りたいと思います。それで、後日またこの話の続きとなる、“プラグ交換奮闘記”を写真を交えた実況中継の感じで書く予定ですので、もしお時間があればのぞいて見て下さい。

|