リメイクバッグ

2013年11月 9日 (土)

カットソーの袖口利用リメイク…四つ葉のクローバーからボーダーに様変わりしたファスナー付き小物入れ

ホットコーヒーのおいしい季節になりました。かといって、コーヒーに特別詳しいわけでもなく、こだわりがあるわけでもありません。外出時は、自動販売機の温かい120円缶コーヒー、家の中では、マグカップでカフェオレ、それだけで、少し気分も上向きになれる気がします。缶コーヒーも、特にどこのメーカーのものが好き、というのもなく、厳選豆とか深煎りとかいう短いポップを読み、心が持っていかれたものを選んでいます。かたや、カフェオレとはいっても、レンジで温めた牛乳に、インスタントコーヒーと小さじ一杯程度の砂糖を溶かし混ぜた簡単なものです。たったそれだけのことですが、湯気の立つマグカップを目の前に置きながら、コタツに入って、編み物や縫い物に夢中になる冬時間は、至福のひと時です。

初めにコーヒーの話題を持ち出したのは、たまたまではなく、今回リメイクする小物入れにもちょっと関連があります。

この小物入れは、はっきりとは覚えていませんが、雑誌の付録だったものではないかと思います。リネン素材で、柄は、四つ葉のクローバーにも見えるし、花のようにも見えます。

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先日、小銭を入れるための袋が欲しかったので、しまっておいた小さめのこのポーチを取り出したところ、前後に合わせて4つ、茶色いシミを発見。表地に点々とついたシミは、色からしてコーヒーなのではないかと思っています(ここでコーヒーとつながりました)。衣類などに付いたシミは、時間が経てば経つほど落ちにくくなるもので、逆に、早ければ早いほど落ちやすいと、ずーっと昔、クリーニング屋さんで教わりました。その教えを守り、シミは見つけた時点で、なるべく早めに対処するよう心がけていたはずなのに、いつ付いたもの(シミ)なんだろう…そんなに古いシミでない限り、固形石鹸で落ちるはず、とゴシゴシしてみましたが、気持ち薄くなった程度に終わりました。

シミが落ちないのなら、布を重ねて模様替えしてしまおう…という思いになり、リメイクすることにしました。

まずは布選びから。

こちら↓はだいぶ前に通販で手に入れたカットソーです。春先に着たいと思って買った、サーモンピンクのボーダー柄で、左肩にはボタンが3つ。ついでに、七部袖の左右の袖口に、3cmほどのスリットが入っています。何回か着ているうち、裾や袖口が横に伸びてしまいました。伸びて広がった裾が、着るとなんかしまりなく見える気がして、いつしか着なくなっていました。でも、サーモンピンクの柄の色は、好きな感じのきれいな色だったので、服としてしまっておくのではなく、以後、何かに使えるよう、生地としてとっておくことにしました。

小物入れに使われている、淡いオレンジ色のファスナーに合う生地を、あっちの引き出しこっちの引き出し開けて探しているうち、このカットソーが目にとまりました。

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カットソー以外に使うものとして用意したのは、取り外しのきく、赤茶色の革製の持ち手。

それと、Dカンを通すひもに、例によって例のごとく、上履き入れ制作時に長めに作っておいた余りを活用。

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左肩に付いた3つのボタンも、もちろん使います。

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そして、忘れちゃならないのは、洗濯表示に縫い付けてある予備ボタン。

貴重な1つなので無駄にはしません。

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ポーチの入れ口に比べ、伸びた分だけ、袖口の幅が広めになっていますが、伸縮するニット地の性質を活かし、縫いながらうまく調整していきます。調整がきかないほどどちらかの幅が広い場合には、余った分だけタックを寄せてしまうという方法もあります。

縫い代を入れた縦の長さも決まって、いよいよ裁断。

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いざ切る段階にくると、ためらいます。これ、案外、着てみたら、今でも着られるんじゃないか、とか考えてしまいます。形になっているものを壊すときには度胸がいります。でも、いつまでも着ないものをずっとしまっておくより、使えるように再利用する方がいいに決まっている、という考えに最終的には至り、↓ジョキッとカット。

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かくして“縫い”開始。

デザインで入っていた袖口のスリットは、くけ縫いで閉じます。

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元のポーチのファスナーに縫いとめてある本体の生地に、ボーダーの袖先を合わせ、まつり縫い。

『持ち手があると便利』と思い込んでいる私は、何にでも持ち手を付けたくなってしまいます。

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なので、Dカンにひもを通したものを両脇に挟み込み、そのための準備をします。

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Dカンがスルスルと動いてしまわないよう、ボタン付け糸と同じ糸でひもの両側を縫いとめ、Dカンを固定させます。

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袖の形そのものだと、袖口はつぼまっていて、袖下にくる縫い目が底に向かって末広がりになっています。

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このまま台形でもいいかなと思ったのですが、やっぱり気になったので、広がった分だけ中に入れ込み、縫いとめることにしました。

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ここをくけ縫い。

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くけ縫い終了。

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気になっていた台形も、すっきり長方形になりました。

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元々付いていたカットソーのネームはこの位置に持ってきて

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紺のミシン糸1本どりで縫い付けます。

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カットソーでは隠れて見えなかったネームですが、リメイク後のポーチでは堂々とお目見え。

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左肩に付いていた3つのボタンは、どこにどう並べようかいろいろ置いてみて、ここに決めました。

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底の始末です。縫い代を中に折り込み、まつり糸でくけ縫いします。

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底の縫い付けが終わったところで、いつでも使用可能な状態にまでなりました。

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ボタン糸の色もあれこれ迷って、グレーに決定。

前はネーム、後ろは縦列ボタンと、表情が違います。

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この段階で、中2の長女に見せてみると、「へー、いいんじゃない♪」という、良い反応が返ってきたので、「違うの、違うの。まだこれで終わりじゃないの。ここに、これをこうして、こうやって、縫い付けていこうと思って」と、他に用意しておいた数種類のネームをのせてみました。すると、「いやいや、もうこれ以上何も付けない方がいいって。シンプル イズ ザ ベスト!」って、どこで覚えてきたのか、言われちゃいました。

途中で見せるんじゃなかった…

ネーム類を付ける気満々でいたので、シンプルなのが一番と言われてしまったら、なんだか意気消沈して付けづらくなってしまいました。でも、この小物入れに関しては、作るのは私、使うのも私、娘の貴重な意見は今後の制作の参考にさせてもらうとして、今回は自分の最初の考えを貫くことにします。

まぁ、見てなさい。最終的には、今よりもっといいものになるから。

と心で思っても、絶対になる、という強い自信もなかったので、言葉に出せなかったのが正直なところです。

左肩に3つ、洗濯表示に予備が1つ、全部で4つのボタンがカットソーには付いていました。既に3つ使っているので、残りの1つ、その他、モスグリーンのフリースの上着に付いていたネーム、などなど、いろいろ使い、自分なりに納得いくところで終わりにしたいと思います。

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夜9時半に始まったリメイク作業。2時間経ったあたりで、眠さも限界になり、翌日に持ち越し。翌朝1時間かけて完成させました。

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今回、ミシンはいっさい使わず、全て手縫いだったので、コタツに足を入れたままじっとして、手だけ動かしていました。

フリースサイズは‘M’だった、という小さな証(あかし)が見えます。

それから、4つ目のボタンはここに配置。

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反対側は、3タイプのネームをボタンの横に並べて。

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納得のいくまで、付けたいだけ付けたので、心残りはありません。

レースやビーズなどの装飾類を付けるか付けないかは、それを作る人、使う人の好き好き、とか、好みにもよります。

付けた方がいい

付けない方がいい

どっちでもいい

どうでもいい

だいたいそのへんで、悩んで迷って、『付ける』or『付けない』の結論を出します。4番目の『どうでもいい』は、聞こえが悪いかもしれませんが、投げやりな意味ではなく、それで迷いや悩みが吹っ切れ、割り切れることがあるのなら、一つの考え方として、時には‘あり’だと思います。

長年しまっておいたカットソーも、片方の袖口だけ10cmほど再利用できました。まだ残っているボーダーの生地を使って、次は何を作ろうかと、あれやこれや考えています。

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2013年8月24日 (土)

トートバッグに巾着付けるリメイク続編…一重折りまち巾着袋の作り方

雑誌の付録で入っていたトートバッグ。何度か使っているうちに、『このバッグに巾着が付いているといいな』と思うようになり、中の袋だけ個別に作って後付けしました。

時間帯により、スズムシの声がたまに聞こえてくる日もあるほど、だいぶ間が空いてしまいましたが、前回の記事の続編です。

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バッグの特徴としては、底が丸みのある形をしており、両サイドから底までつながってまちが入っています。2本の持ち手を除けば、本体前後の両面と、サイドから底につながるまちの、3枚のパーツで成り立っています。でも、中に入れる後付けの巾着袋は、そこまで手間をかけて全く同じ形にはしません。底が‘わ’の1枚の布から、折りまちを利用し、元のバッグに‘だいたい合う’ような巾着袋を作ります。

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だいたい本体に合うサイズの巾着を作るために、縦×横、まちの幅など寸法を測ります。

両サイドのまちを半分の幅に折るように平たく置き、横のサイズを出します。

横…39cm。

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底のまちも半分に折って、底から入れ口まで測ったら、約31cm。

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底のまち幅…12cm。

P1090729a200 底の丸みは、大ざっぱに見て、底辺はおおよそ31cm。

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さらに、本体入れ口より上側に、巾着布の高さを出したいので…

そんなとき、どのくらい高く巾着袋の上部を出すか、私が基準にしているポイントは2つ。

1…持ち手を持ったとき、それを越える高さになるほどの荷物をバッグに入れることはほぼあり得ないので、必要以上に縦に長い巾着袋にならないようにします。生地の節約のためにも。

2…今回は、バッグの入れ口に、個別に作った巾着袋を縫い付けるので、袋の口を絞ったときに、元のバッグの形を崩さない程度の分量(高さ)が必要です。私が目安にしているのは、まちも含めた、本体入れ口横幅の半分くらいです。

このバッグの横サイズは39cm。少なくとも、その半分の19.5cmの高さがあれば、元のバッグの入れ口の形をさほど壊さず、無理なく巾着袋の口を絞れるかと、きり良く四捨五入して20cmにしました。

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裏地兼巾着袋にする布は、一箇所として丸みのあるところがない、いさぎのよい長方形。‘わ’で裁断した底を広げると、縦108cm×横41cmの細長い形をした一枚の布です。

縦×横の割り出し方は、先に測った本体のそれぞれの寸法を基準にします。

縦…(31cm+上部にきり良く20cm+ひも通し口部分の縫い代3cm)×2(底がわのため)
=108cm
ひも通し口部分の縫い代は、2cm幅のひも通し口、プラス通し口の中に折り込む分の縫い代1cm、その三つ折りということで、合計3cmにしました。

横…39cm+両脇に1cmずつの縫い代で2cm=41cm

底を‘わ’にして裁断したら、周囲の断ち切りは、あらかじめぐるっと一周ロックミシンや裁ち目かがりなどで、縫い代の始末をしておきます。

ミシンで縫い始める前に、上部のひも通し口の三つ折りと底のまち、それと両脇上部から開きどまりにかけて、アイロンである程度まで形作っておくと、作業も早く進みます。

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底はわになっています。元のバッグのまち幅が12cmなので、その半分となる、底辺より上6cmのラインを、わのまま横に折って持ち上げます。

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開きどまりは、(縫い代を含まない)入れ口出来上がり線より下、8cmの位置です。

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チャコペンなどでその位置にしるしを付けてもいいのですが、アイロンを使っているついでに、8cm下のところをほんの少し横に折ってクセをつけています。アイロン利用の、ちょっとした手抜きです。

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底を折ったまま、開きどまりから底にかけて一気に両脇を縫い

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入れ口から開きどまりにかけては、縫い代を割ります。

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開きどまりより下にくる両脇の縫い代は、自然に片側へ縫い代を消しこむようにして、底のまちを折っていない側に片返しします。

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後から三角に縫わなくても、底を折って脇と一緒に縫うだけで、自動的に作れてしまう、その名も“折りまち”。

底を‘わ’のまま6cm持ち上げ縫うことにより、広げると、その2倍となる幅12cmのまちが現れ、画期的!

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脇の縫い目と一緒に縫い込まれ、三角形に持ち上がった折りまち、デザイン的にわざと表に出したタイプのトートバッグもよく見かけます。

そのような外表に出る折りまちを作る場合には、両脇を縫うとき、今回のようにまち幅で底を片裏側に倒す(折る)のではなく、表地の間に挟み込むようした状態で縫うというやり方になります。

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表の底側から見たまちはこのように↓なっています。

上部から開きどまりにかけて、両脇の開きの縫い代をステッチで押さえた後、ひも通し口に端ミシン。その通し口に左右から2本のリボンをそれぞれ通し、両端を結べば、巾着袋は出来上がりとなるはずだったのに、

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結び終わるとすぐ、切れ端の織り糸のほつれが目につきました。

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この先放っておくと、どんどんほつれてくるのは目に見えているので、一度結んだものを再び戻し、一手間かけることにしました。

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前回のブログでもやり方をちょこっと紹介していますが、織り糸がほつれてこないよう、手でまつり縫いをしています。

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リボンの端をまつり縫いし終えたら、そのまま結びます。

これで巾着袋は完成。

裏無し一重の巾着袋は、通気性もいいので、子供の体操着入れや着替え袋にも向いています。縦や横、まち(ある・なし)幅などちょうど良い寸法に変えて、サイズ違いの袋を何枚か持っていると、役立つこともあります。

この巾着袋を仕上げる前は、本体に縫い付ける予定はありませんでした。バッグに合う大きさの巾着袋を作るにしても、縫い付けず、袋は個別で使えるよう、出し入れ自由にするつもりでした。でも、いざ作り終えてみると、中に入れるストライプの生地が柔らかい素材のため、持ち物が何も入っていないときには、底にくしゃっと沈んでしまって具合が悪いので、縫い付けてバッグと一体化させることにしました。

出来上がった巾着袋は外表の状態で本体の中に入れ、入れ口より4cm下側をミシンステッチで縫い付けます。

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巾着を付けた後も、元のボタンは活用できるよう、バッグ本体に縫い付けるステッチはボタンより下側に入れます。とはいっても、ボタンぎりぎりのラインはミシンの押さえがぶつかり縫いづらい、だけど、なるべくなら入れ口に近い上の方を縫い付けたいし…そんなことを踏まえ、ボタンとネームの間をとり、4cm下に決めました。

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縫い付けるためのステッチを1本入れるのには、非常に手ごわい本体の縫い代を4箇所通過しなくてはなりません。こんな厚みのある手ごわい縫い代部分をうちのミシンで縫うためには、ミシン針を14番に変え、さらに電動だと勢いでその針も折れる恐れがあるので、一針一針、手動で運針させることになります。

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うちの家庭用ミシンでは、太刀打ち(たちうち)できそうにないのがもう見ただけでわかったので、ミシンにとってハードルとなる4箇所の縫い代は、軽々飛び越えステッチ。

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ミシンの縫い目は、いつもなら一目、2.4~2.6mm。でも、‘巾着袋は後から付けました感’をあまり出さないよう、元のバッグの粗い縫い目にさりげなく合わせて4mmにしました。ざっくりした縫い目です。

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このトートバッグ、どこに行くにも常に私が持ち歩きたい、長財布やポーチ類を入れておくのにちょうどいい大きさです。そして、最近使う回数が増えるにつれ気付いたことがあります。持ち手が痛い。どういうことかというと、早い話が、バッグの重さで、ひじにかけた持ち手が食い込んできます。片ひじの関節に持ち手をかけ、ちょっと本屋さんで立ち読みなんかしていると、バッグの重みで、ひじの内側がしだいに痛くなってきます。あんまり痛いので、立ち読みもほどほどにして帰ろうかと、ひじにかけた持ち手を外し、手に持ち変えると、ひじの内側は、持ち手の痕(あと)が痛々しく、くっきり赤く残っています。

ナイロン製という素材は、軽いし、まあまあ丈夫という良い面がある一方、布に比べたら、張りがあって硬く、肌触りもゴワゴワしていたりします。バッグ自体は軽いのに、どうしてこうも痕が残るほど重いのか…考えるまでも無く原因は中身。夏場、水筒などの飲み物をバッグにうっかり入れたままなのに、店内で気付いたとしても、暑い中わざわざ駐車場にとめた車に戻るのも億劫なので、多少の痛みは我慢してしまいます。

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真夏の飲み物に限らず、その場には決して持って行く必要のない暇つぶしのための文庫本、快晴の日の折りたたみ傘、車の中で聴きたいお気に入りのCDなど、余計な物がバッグの中に混入していることが私にはよくあります。(混入しているのは私自身。)常に持ち歩く中身を軽くしていくことを今後の課題にしつつも、いいこと思いつきました。このバッグの持ち手カバーを布で作れば、ひじにあたる箇所のクッションになって、立ち読みの間だって、痛くない。…いいことなのか、そうでもないのか、自分でもわからなくなってきましたが、自分にとっての“こんなのあるといいな”を叶えられるのが、手作りの楽しさ・おもしろさだと思います。“持ち手カバー”、もし作ったときには、『リメイクバッグ続々偏』としてご紹介します。

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2013年7月26日 (金)

雑誌の付録のトートバッグに巾着を付けるリメイク

ある雑誌に付いていた、特別付録のトートバッグ。雑誌の内容・中身も良かったのですが、どちらかというと、この“おまけ”の方に魅かれて買ってしまいました。自分の手作りのものも含め、この手のバッグはけっこう持っているのに、『付録も込みでこの値段!?』、というお得感に心が負けて、手持ちのバッグがまた一つ増えました。ちなみに、おまけのお得感に心が負けることは、このトートが初めてのことではありません。

近頃は、特別付録つきの女性向けファッション雑誌も珍しく感じないほど、当たり前のように“おまけ”の入っているものが目に付きます。そのため、雑誌目当てで入ったわけではない本屋さんの中、付録つき雑誌の並ぶ棚の前で、しばし買うか買わないかの葛藤をすることがたまにあります。

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こちらも、葛藤の末、手に入れたブルーのトートバッグです。

まちがたっぷり入っていて、底は丸みを帯びた形をしています。

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それから、底の四つ角には、底鋲も付いていて、なかなか気の利いたつくりです。地面や床への直置き防止対策用の部品で、手芸店でも取り付けタイプのものが市販されています。

付録を手にする度に思いますが、“おまけ”にしてしまうのにはもったいないくらい、縫製や仕立て、つくりがしっかりしています。

裏地には、表地と同じような素材で、おうど色の無地のものが使われています。表地の青と、裏地のおうど色とのコントラストにもそそられました。

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入れ口の中心には、ちゃんと口が閉じるようにボタンも付いています。でも、何度かこのバッグを使用しているうちに、やっぱり巾着を付けた方が私には使い勝手が良さそうなので、そんな自分に合わせて一手間かけることにしました。

裏地兼巾着袋にするのは、薄手のストライプの生地です。巾着の口を絞るのは、今回はひもではなく、私にしては珍しいのですが、リボンを選んでみました。ひもより、気持ち品があって、大人っぽくなるかなと思って。

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リボンは、横うね調に凸凹と波打つのが特徴のグログランリボンです。メインのカラーはグレー系で、両端が黒く縁取られています。

出来上がりのイメージはどんな風か見てみるのに、折りたたんだだけの生地を、バッグの中に置いてみます。

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実際に縫い付け、完成させたものがこちら↓です。

先に巾着袋を作ってから、それをトートバッグの中に入れ込み、ミシンステッチで本体に縫い付けています。

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巾着の入れ口を絞るのに使用するのがひもの場合は、ただ2本一緒に端を結べばいいのですが、リボンの場合は、断ち切りのままだと切れ端から織り糸がほどけてきます。

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それを防ぐために、ここでもちょこっと手縫いで一手間かけます。

2本のリボンの端に縫い代5mm付けて、中表に縫い合わせた後、縫い代が内側にくるように外表の状態に戻します。

両脇からも、縫い代が見えないように、1cmくらい縁をまつり合わせたら、ひもを結ぶときと同様に、リボンの端を結びます。

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ひもの場合、結び目の端はふさふさしていますが、2本縫い合わせたリボンの端はスッキリしています。

バッグ本体と巾着袋は、入れ口に平行した4cm下側を、ミシンステッチでおさえて縫い合わせています。

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ミシンの上糸は、表地の色に合わせて青に、下糸は、裏地に合わせて白っぽい色にしました。

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表地本体とまちの切り替えにあたる縫い代は、元の裏地と同じおうど色のテープでくるんで始末されています。これはもう、うちの家庭用ミシンでは手に負えない厚みと早々に判断し、縫い代部分はよけて縫い付けることにしました。

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途中ステッチが抜けている部分↓は、表地の縫い代箇所にあたります。ステッチの初めと終わりは、ほどけてこないよう返しミシンしています。

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中です。

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バッグ表地の素材も張りのあるナイロン製で、元々しっかりしているのに加え、まちも12cmと幅広なので、どっしりとしていて、安定感は最高。

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このバッグの中に入れ込んだ巾着袋は、一重の折りまちタイプになります。折りまちは、両脇を縫うだけで“まち”ができてしまうので、三角に縫う手間も省け、それでいて楽だし難しくありません。

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次回は、表地本体サイズに合う巾着袋の寸法の出し方や制作工程など、今回触れなかった部分についても書きたいと思っていますので、お時間があれば、ぜひまた見にきてください。

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2012年8月21日 (火)

切り裂けたバッグの片側タブを補修

私が普段持つバッグは重いです。バッグ自体が重いのではありません。原因は中身にあります。

どんな物が入っているかというと…定番の財布に始まり、携帯、ポケットティッシュ、いつ雨が降っても慌てないように折り畳み傘、空き時間が出来るかもしれないから文庫本1冊(時には1冊目が飽きるかもしれないので2冊)、荷物が増えるかもしれないからサブのぺたんこトートバッグ、暑さしのぎに扇子を1つ、水分補給に350ml入りの水筒、子供の虫刺されにかゆみ止め軟膏、ケガした時の応急処置にバンソウコウ、それらのこまごましたものをまとめるポーチ類、そうやってあれもこれも入れ込んでいるうちに、肩こりが当たり前の重量になってしまいます。

そんな、備えあれば憂いなしだらけの持ち物が災(わざわ)いし、ある日突然肩にかけていたバッグの紐がズルズルっと肩から滑り落ちました。何事!?と、わけがわからないながらも地面に落下寸前でバッグをキャッチ。幸い、バッグの入れ口はファスナーが閉まっていたこともあり、人前で中身が飛び出すという恐怖体験を味わわずに済んだ去年の夏。当然、その直後、‘重量オーバーによるバッグの一部破損’ということに気付いたわけですが、あれから何ヶ月の月日が流れたことか。

破損したのは片側の持ち手の付け根に付いた‘タブ’で、その他には全く問題ないため、それだけでお気に入りのバッグを丸々捨てることもできず、使えないまま保管し続け早1年、やっとこ昨日やる気スイッチが入りました。

丸かん(金具のリング)がはめ込まれていたタブは、元のミシン縫い目のきわで力(ちから)つき、このように裂けてしまいました。今にも‘ビリッ’という効果音が聞こえてきそうです。

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素材は合皮です。手縫いで直していきます。元々のステッチ糸に近い、光沢感のあるベージュがかった絹の穴糸を使うことにしました。

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タブの裏側です。ボンドのようなもので貼り付けた上からステッチで押さえてあったようで、合皮の表面が部分的にはがれています。

ボロボロと裂けていた切れ口は、裁ちばさみできれいにカットしました。

表に出ているステッチ糸(上糸)は、裏側に引き出します。そこからそれ以上ほどけてこないように、上糸と下糸一緒に片結びし、余分なステッチ糸はカットします。

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タブの縫い代は、浮いていると作業がしづらいので、ボンドで貼り付けておきました。

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丸かんをこのタブに挟み込み、タブと本体の間の見えない部分は、動かないように固定させたいので、ボンドで貼ります。

タブの長さは切り裂けたことにより短くなってしまっているので、折り山の位置をその分ずらし深めにしています。この段階で、表から見えるタブの合皮の表面が、わずかにはがれてしまいました。軽いショックを受けつつ、先に進みます。

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手縫いでタブを縫い付ける時、裏側の縫い目は見返し側に出したくないので、見返しと裏地が縫い合わさっている一部のステッチをいったんほどきました。

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絹の穴糸1本どりで、元の針穴に針を刺すようにしながら返し縫いしていきます。縫っている途中で、どうせ縫うなら縫い糸を2本どりにした方が丈夫だったかも…とも思いましたが、これを機に、日常的な肩こりも体に良くないので、少しでも中身を軽くしていけたらいいな…と思い返し、最後まで1本どりで縫い上げました。

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表にタブが付いている位置の裏(見返し)側には縫い目は出ていません。この見返しをめくると、内側に縫い目が見えます。

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いったんほどいた見返しと裏地のステッチを、元の針穴に針を刺すようにしながら、手で返し縫いして元に戻します。

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元の針穴に針を刺すことにこだわっているのは、違う場所に針を刺し、新たに針穴を開けてしまうことにより、合皮の強度が部分的に弱まり、そこから切れてしまうというトラブルを避けるためです。(黒いナイロン製の裏地については、そんなに元の針穴にこだわってはいません。)

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ようやく直しが終了しました。本革ではなく、合成皮革ですが、このくたっとした質感と紫の色味、それから丸みを帯びた形と縦にたくさん入ったピンタックのステッチが気に入っていて、出かける時にはしょっちゅう持ち歩いていたのに、一番の災いは水筒だったのでしょうか。

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これでめでたく使えるようにはなったけれど、ほんの数ミリ単位ではがれ落ちてしまったタブの一部分を隠したい…。それをカモフラージュするために、上からレースを縫いつけようかとも思いましたが、またそこからはがれるようなことになってしまっては元も子もないので、バッグチャームを作って隠すことにしました。

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チョコレートコスモス色のレースや、私の好きなターコイズのビーズなどが材料になっているコサージュのバッグチャーム、次回はそれを作っていく工程について書く予定です。

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2012年7月21日 (土)

リメイクスマホポーチ完成までの工程-後編(脇の本縫いから)

前編に引き続き後編となります。

入れ口に、ばね口を入れる予定だったため、脇線のベルト布のステッチをほどいてしまいました。結局ばね口は使用しないことになったので、このステッチはほどかず、脇からベルト布の一番上までつなげて縫ってしまっても良かったのに、後の祭りです。

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そんな事情から、ベルト布と本体の脇は、それぞれ別々に縫うことにしました。本体を中表にしたら、底から脇にかけてミシンで縫います。縫い代は出来る範囲でアイロンで割りました。

ベルト布は上部が‘わ’の状態になっているので、それを広げながら脇を中表にして縫います。ミシンで縫うには到底やりづらいので、手で縫っています。それでも、やりづらいことには変わりなく、早まってステッチをほどいてしまったことに後悔しながらの手縫いでした。

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脇と底を縫ってから、まちを作ります。いらない余分な縫い代は切り落とします。切り落とした部分から、ほどけてくる可能性のあるところは、防止策として捨てミシンをかけておきます。

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それぞれ脇が縫い終わったところで、ベルト布を本体にステッチでおさえて縫い付けます。

裏地も表地同様に、脇と底を縫い、まちを作ります。それから、スマホのサイズに合わせた内ポケットをつけます。内ポケット入れ口は、予め三つ折ステッチをかけておき、両脇と底辺の縫い代ををアイロンで裏側に押さえた状態のものを、端ミシンで本体裏地に縫い付けます。最初は、裏地に内ポケットを付ける予定が全くなかったので、後付けという形になってしまいましたが、順番としては、本体裏地を袋状にしていない平らな状態の時にポケットを縫い付けてから、脇と底を縫うという手順になります。

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最初にイメージしていたものより、このポーチのサイズを大きくしてしまったことで、いろんな予定変更が出てきました。この後編記事の初めにも書いている通り、最初はばね口ポーチにする予定でいました。

ところが、入れ口幅がさほど広くないわりに、底を深くしすぎたたため、これだとスマホが取り出しにくいということに気付きます。

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そこで、裏地に内ポケットつけて、そこに入れるということになったのですが、だとすると、ばね口ポーチにするのは都合が悪そう…かといって、入れ口は閉じるようにしておかないと、何かのひょうしにスマホが飛び出す、ならばマグネットボタンを1つつけようか…などと思いめぐらせているうちに、使えるボタンが1つあることに気がつきました。

元ファスナー上に付いていた前中心の大きなボタンです。そこのボタンホールとボタンを活用して、ふたにするということを思いつきました。

ベルト布をふたに必要な長さの分だけステッチをほどいて、本体から取り外します。

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ステッチ糸の糸始末についてですが、ベルト布を本体から離していくときに、そのステッチ糸をなるべく切らずに1目1目ほどくようにしていきます。下糸側に上糸を(上糸側に下糸でも可)引き出し、2本一緒に片結びしたら、その2本の糸を針に通し、結び目の際に針を刺します。針先を少し離れた適当な箇所から出し、プツっと結び目が中に入り込むまで引っ張ったら、余分な糸は切ってしまいます。あとは、ベルト布のほどいたステッチの箇所に、またステッチをつなげて入れ直します。私の場合ステッチをつなげる時には、元のステッチ終わりに、新たにつなげて入れるステッチを2~3cmほど重ねて縫い始めるようにしています。

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ボタンホールのついたふたになる方は、表と裏の入れ口を縫い合わせる時に、一緒に挟み込みます。ボタンのついた側は、本体に元々付いてある小さなポケットの中に切れ端を入れ込み、表から見えるか見えないかのところを、手で返し縫いをして付けました。

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ボタンを留めるとこのようになります。

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裏地入れ口の縫い代を1cm内側に折り込み、まち針でとめます。

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紫の裏地を入れ口のアクセントにしたかったので、外からも1~2mm見えるようにしました。

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ジーンズの色みに近い、薄いグレーのまつり糸でくけ縫いし、1周まつったら完成です。

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元々のジーンズのポケット部分を利用しているので、外側の前には大小異なる2つのポケットが…

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外側後ろにもパッチポケットがそのまま残っていて、いろいろな物を仕分けしながら収納できます。

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ベルト通しにカラビナを付ければ“カラビナポーチ”にもなります。

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つい先日のブログにも書きましたが、自分の携帯ケースを革を使ってリメイクしたばかりで、そのケースにスマホは入らないかも、と思いつつ入れてみようとしたところ、案の定入りませんでした。

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作った時点では、しばらくスマホに買い換える予定は無かったので、張り切って革を使用し手間をかけました。そのケースにスマホは入らないと分かった今、車のかぎを入れるのに活用しています。これはこれで、なかなか便利で、バッグの中で迷子になりそうな小物類、使用頻度の高い雑貨類などしまっておけば、取り出したい時にすぐ取り出せるので、重宝しています。入れられるものとして例を挙げるなら、リップ、手鏡、メモ、カード類、診察券、花粉症の時季には目薬、そして車のかぎ、などといったところでしょうか。

主人のを優先して作ったスマホポーチ、私も、手から‘ツルっと滑らせてガシャン’とやってしまわないうちに、早いとこデザインを練って制作しようと思っているところです。リメイクするか、まっさらな生地から作りあげていくかは未定ですが、自分のものが完成した時には、またこちらでご紹介したいと思います。

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リメイクスマホポーチ完成までの工程-前編(下準備)

先週末15日の日曜日のことです。下の娘が、「もうこれきつくて履けない」と言って、タンスの引き出しから1本のデニムジーンズを引っ張り出しました。すると、休日でたまたま娘の近くにいた主人の声が聞こえました。「何、これ履けないの?じゃあ、これでパパのスマホケース作ってもらおうかな。ここの金具の部分を入れてもらって…」などと言っています。

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←このゴールドの金具をうまく利用して生かしたいとのことで。

最近、夫婦そろって二つ折りの携帯からスマホへと買い換えたのですが、むき出しの画面があまりにも無防備過ぎて、いつか、うっかり落としたり、傷をつけたりしそうな怖さを感じていました。手からツルっと滑ってガシャンとなることもあり得そうです。これこそケースが必要、と思っていたところ、主人からも「ケース作って」という要望があり、娘が履けないジーンズを引っ張り出したのをきっかけに、翌日の‘海の日’に家にこもって作ることとなりました。

前回は完成品の特徴などについて書きましたが、今回は、出来上がるまでの工程を、前編と後編に分けて紹介したいと思います。

手始めに、子供のボトムスによくついている、ウェスト調整用のゴムを引き抜きます。そのゴムをとめるための両端2つのボタンも取ってしまいます。

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ゴムが入っていたことにより、くしゅくしゅしていたウェストをアイロンをかけ平らにします。また、リメイクに使用する見頃の部分にもアイロンをかけしわを伸ばします。

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作りたいサイズに縫い代を含めてカットします。このポーチの場合、片脇は‘わ’になっているので、反対側の脇と、底にだけ1cmの縫い代をつけました。入れ口にあたる上部は、そのまま利用するので、縫い代分なしです。それらを踏まえ、縦22cm×横13.5cmにチャコで直線を引き、そこを前・後ろ見頃2枚一緒に裁断します。カットする時2枚がずれないように、まち針でとめています。

後ろのパッチポケットを、カットすることなく形ごと全部おさまるようにする都合上、‘わ’になっている方の脇線を、わざと若干前よりにもってきました。

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これを開くと↓表・裏はこのようになっています。

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開いた状態でも一度アイロンをかけます。すると、しわが伸びた分、脇線がほんの少しカーブしてしまっているので、これを定規で直線に引き直し、出っ張った部分を切り落とし形を整えました。

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選んだコーデュロイの裏地の上に、この表地をのせます。表地の上部入れ口には縫い代はつけませんでしたが、裏地には上部も縫い代が必要です。ということで、縫い代のついていない上部だけ裏地が1cm出るようにして表地を型紙代わりにおき、脇と底は元々縫い代込みで裁断してあるので、その形どおりに裏地もカットします。

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袋の状態にしていないこの平らな段階で、いろいろ付けたいものを縫い付けていきます。

使わないところのベルト通しを、糸切りばさみや目打ちを使いながら取り外します。そのうちの2本を使い、何もなくて物足りない感じだった、前の右下あたりにデザイン風にあしらうことにしました。2本並列に、イコールの記号のように横においてみたり、縦にしてみたり、×印にしてみたり、いろいろ置き方を変えてみたのですが、一番この+プラスのようにしてみるのがしっくりくるかと思いこれにしました。置き方が決まったら、裏側にポケットの袋布がついているので、それをよけながら30番のステッチ糸で、2本のベルト通し両端を端ミシンで押さえます。

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更にもう1本のベルト通しを利用して、ペン差しにします。

ペンの先がパッチポケットの中に納まるような位置に横に縫い付けます。

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ベルト通しの長さから考えると、ペン1本では余ってしまうので、真ん中にステッチを入れて、ちょうど2本差せるようにしました。

また、ベルト通しは平らにつけてしまうと、ポーチ本体の布がつれたり、ペンを入れにくいこともあるので、立体的にトンネルのような空洞ができるようステッチで縫い付けます。

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後に「これ、しつこい」と言わることになる、ショップ名の入ったネームとタグです。タグは脇に挟み込むので、ミシンで縫って仮止めしておきます。ネームはミシンで頑張ってポケットに縫いつけたのですが、かなり苦労しました。パッチポケットの横幅と、ネームの長さにそんなに差がないので、貼り付けてあるポケット1枚だけに、ミシンのステッチを入れるという作業にけっこうてこずりました。

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この‘スレキ’という生地で作られた袋布、脇を縫う時じゃまになるので、脇線にぶつからないラインで裏に折り返し、端ミシンで押さえました。

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ここまでが、平らな状態でする作業です。引き続き次の後編では、脇線の本縫いから入ります。

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2012年7月17日 (火)

子供の履けなくなったスキニーデニムジーンズをスマホポーチにリメイク

小4の娘が、近頃きつくて履けなくなってしまった、“くしゅくしゅタイプのスキニーデニムジーンズ”、これの一部分を使い、思い切って主人のスマホポーチにリメイクすることにしました。

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使用するのは、ウェストから腰にかけての右脇周辺です。

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サイズを決めたら、縫い代も含めて右脇は‘わ’の状態で、前・後ろ見頃一緒にカットします。今まで着ていたものに、最初にチョキンと裁ちばさみを入れる…何度も経験していることですが、少々勇気がいります。目的はリメイクであっても、形になっているものを壊す時は、多少なりとも躊躇(ちゅうちょ)します。でも、1度はさみを入れてしまえば、『もう切っちゃったのだから、この服に関してはどうにもならない』とあきらめがつくので、あとはどこにジョキジョキとはさみを入れようが平気になります。

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‘わ’になっている脇を広げると、↓このようになります。

前ポケット入れ口の両端に、金色の金具が付いています。それを留めるようにして、その裏側にもやはり金具が付いているので、むき出しになっているスマホの画面を守るため、裏地を付けることにしました。私のものなら、花柄とか、水玉でもいいのですが、我が家で唯一のメンズでもある主人のものなので、手持ちの生地から『あまり女っぽくならないもの』をテーマに探したところ、この紫のコーデュロイを見つけました。コーデュロイといえば、秋とか冬の寒い季節を連想させますが、毛足がある分、スマホの画面を保護するのにはちょうどいいかと思ってこれに決めました。

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そうこうしながら仕上げた完成品です。

ふたにしたのは、元、前中心のベルト布です。元ファスナー上のボタンと、ボタンホールをそのまま生かしたかったので、ベルト布を取り外してふたにしました。

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後ろ側です。主人の承諾もなく、ちゃっかりショップのネームとタグを付けさせてもらいました。最終的には「これ、しつこい」と言われるはめになります。せめてネームかタグ、どちらかにして…というところなのでしょう。「勝手にこんなものつけないで」と、言われなかっただけまだましです。

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結果、ジーンズはこうなりました。

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後ろ見頃です。

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入れ口は、たいがい表地に対して裏地を1~2mm控えることが多いのですが、デニムの生地だけでは味も素っ気もないと思い、裏の紫コーデュロイをあえて表から見えるようにしています。

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右下位置が殺風景だったので、使わないところのベルト通しを2本取り外し、十字に縫い付けてアクセントにしました。ここにキーホルダーなどつけてもいいですね。

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ペンもさせるようにしたい…というリクエストもあったので、ベルト通しを利用しています。ペン先が、元々あったパッチポケットの中に納まるように、上の位置にベルト通しを横に縫いつけます。それだけだと、細いペンが動いてしまうので、真ん中あたりにもう1本ステッチを加え、安定するようにしました。

ベルト通しを利用して、カラビナを取り付けることも出来ます。また、ベルト通しは前後に1本ずつ付いているので、ナスカン付きの持ち手を付けることも出来ます。持ち手を肩ひものように長くすれば、ポシェットにもなります。(もちろん、主人にポシェットはあり得ませんが)

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スマホは、裏地に付けた内ポケットに入れます。ふたにしたベルト布がほどよい幅なので、これだけ開いていても、ふたを閉めればスマホが上から飛び出す心配もありません。内ポケットも、スマホを取り出しやすいように、入れ口に近い位置に縫い付けてあります。

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並べると、このような感じです。本当はスマホだけを入れる純粋なスマホケースを作るはずでした。なので、スマホの大きさより一回り大きいくらいの、コンパクトでもっと小さいものを作る予定でいたのですが、後ろのパッチポケットをカットするのはもったいないから、形を残して丸ごと使いたい…ここのベルト通しは、そのまま活用したい…などと欲張っているうちに、こんなに‘デッカく’なってしまいました。

これを作ったのは昨日の祝日で、主人も家にいたため、「こんなに大きくなってもいいかな。こんなに大きくちゃ、会社じゃ持ち歩けないよね」と、念のため、制作途中段階で一度確認したのですが、「まあ、いいんじゃない。大丈夫だよ」と曖昧な返事で。それでも、出来上がりを見せたら、やや満足している様子だったのですが、今朝の出勤時間になって、「これさー、このくらいのサイズにならない?」と、このポーチを3分の1のサイズに折りながら言い出しました。どうやら、新たに作ってということではなく、信じられないことに、この出来上がったポーチを出来ることなら切っちゃって小さくしちゃってよ、と言っているようです。「ちょっと待って、せっかくそれ作ったのに、使ってくれないの!?だから昨日ちゃんと確認したのに…いいよ、それなら、それ私が使うから」と言うと、「いやいや、これも使うけどね」と言いながら、ばつ悪そうに小脇に抱えて持って行きました。

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早く作ってと急(せ)かされ、昨日の休みはどこへも出かけず、スマホポーチ作りに時間を費やしたというのに、言う方は簡単です。でも、まだジーンズの左脇が残っているので、時間のある時に、このポーチとおそろいのもっと小さくてコンパクトなスマホケースを作ってみるのも楽しいかも…と思えるほど、今になってようやく心に余裕が出てきました。

今日は、ざっとこの作品についての説明を書きましたが、次回は、このポーチが出来上がるまでの工程や作り方など書く予定でいます。

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2012年6月19日 (火)

年季の入った携帯ケースを本革使用でイメチェンリメイク…by手縫い

この水玉キルティングの携帯ケースは、4~5年前に作ったものです。自作の携帯ケースとしては3代目となります。ふたの表地には、本体の裏地に使用したブルーの花柄ニット地を使用しているのですが、年月とともにへりの部分がすり減って、ボロボロな感じになっていました。年季の入った感じがみっともないし、どうにかしなきゃと思うようになってから、少なくとも半年以上は経っています。その間、人目に触れぬよう、バッグに携帯する時には、意識してポケットの中に入れて隠すように持ち歩いていました。どうにかしなきゃ、と思いながらもいつの間にか月日が過ぎる…そんなことが時々あります。

本体はまだ使えそうなので、ふたのみリメイクします。すり減っているふたのへりだけ、バイアステープでくるもうか、ふた自体を全部取り替えるか、あれやこれやと考えた結果、ふたはそのまま残し、その上から革を重ねるて縫い付けることにしました。

本革は、専門店に限らず、近頃は手芸店でもカット売りされています。大きさや色、種類もいろいろとあって、はがき大のものでは安いものなら300円くらいで手に入ります。ここで用意した革は、10×20cm大のカット売りされていたもので、この携帯ケースのイメージ、また持ち手の雰囲気に合うような色と質感のものを選んで買いました。やはり400円前後だったかと思います。

もう一つ用意したのは、白地に水色ピンストライプの幅広バイアステープです。今回のリメイクにあたって買ったものではなく、ずいぶんと前に生地屋さんに行った時、ワゴンセールで販売されていて、後で何かに使えそう、と思って衝動買いしてしまっておいたものです。

最初に、元のふたの大きさより気持ち大きめに革をカットします。ふたを型紙代わりにして、皮に重ねながら裁断しました。

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ボロついたふたのへりが隠れるように、バイアステープでくるみます。本体入れ口の両端にあたる部分は、後で縫い代を中に折りこむので、ふたのヘリの周囲より1.5cmくらいずつ長めにバイアステープをカットしました。ふた表面のへりに沿わせるようにしてバイアス布をまち針でとめていきます。バイアスでくるむ時には、直線は気持ち引き気味に、丸みの帯びたラインは多少ゆとりを持たせると、ヨレ防止になりきれいにくるめます。バイアス幅を約8mmにしたいので、へりから8mm入ったラインを、30番の手縫い用糸で細かめに波縫いします。

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ヘリをくるむようにして、ふた裏側にバイアステープを持っていきます。両端の縫い代は内側に折りこみ、周囲の縫い代はヨレないよう注意しながら中に入れ込んでまち針でとめ、ぐるっとまつります。

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本体入れ口側に縫い付けるふたの位置に、中表にしたバイアステープを波縫いで縫い合わせます。

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ふたをバイアスでくるんだ本体と、革のふた裏側です。

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縫い付けたバイアステープを反対側に倒して、縫い目のところがきれいにくっきりと出るように指または爪で押さえます。(革に アイロンはあまり使いたくないので)

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バイアス両端と断ち切りの縫い代は内側に折ります。

このバイアス布を利用して、本体の背中(後ろ)側に革のふたを縫い付けるのですが…

ここにきてちょっとした問題が出てきました。元々のふたに合わせるように革のふたを手で重ね、ふたを閉じてみると、丸みの箇所で革の下にくるバイアス布が、上から中途半端に見えてしまうことが判明しました。ただ平面で重ねる分には、ちゃんと革の方が元のふたより気持ち大きめになっているので、下にくる元のふたは上から見えないのですが、ふたを閉めると、妙な感じでバイアス布がちょっとだけのぞき、なんだか見た目が良くありません。まだ余分に革は残っているし、また新たに縦の長さを長くして裁断し直そうかとも思いましたが、貴重な皮を大事に使いたかったので、最初に切ったものを利用することにしました。

本体背中(後ろ)側に縫い付けるバイアスを約2cmと幅広にとって、ふたの先の丸みのところが元のふたより1cm近くはみ出す位置に縫い付けることにしました。これで、ふたを閉めても下に重なるバイアス布が見えることはありません。ふた裏側の見栄えは、かっこいいものではありませんが、普段目につかない場所でもあり、自分で使うものなので、気にしないことにします。

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材料はなるべく家にあるもので間に合わせたかったので、糸はボタンつけ用の20番を使いました。革を手縫いするやり方で、2本どりの縫い方を手芸本で見たことがありますが、私物に面倒な手間は少しでも省きたかったので、1本どりの返し縫いでステッチしています。出来るだけミシンの縫い目に近づけるよう、ステッチが曲がらないようにすることと、一つ一つの縫い目をそろえて同じ大きさになるように気をつけて縫い進めます。

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気にしないと心に決めた、ふたの裏側です。両端左右の直線はステッチで元のふたに縫いとめてありますが、長さの違う丸みの部分は、革だけにステッチしてあります。

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ふたの先は革だけにステッチしてあるため、元のふたとの間に空洞が出来ています。(空洞がわかりやすいよう、下の画像ではわざと口を開けたような状態にしてみました。)このままスナップボタンを留めると、革のふた先が何となく浮いてしまって落ち着かないので、それを解消するために、当初予定していなかったレースを使うことにしました。

ちょうど裏側に、ふた先丸みのバイアス布がくるよう、革の表面にレースをおきます。レースと同じ色の生成りの60番ミシン糸を使い、レースと革をところどころ縫いとめます。その際裏のふた先も一緒に縫い付けるようにして、空洞の入り口をふさぎます。

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ケースの背中(後ろ)がものさびしい感じだったので、2cm幅に縫い付けたバイアス布の上に、ショップのネームを手まつりで付けてみました。

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レースに次いで、2つ目の予定変更となったこのネームですが、殺風景だった後ろ姿が小粋に変身しました。

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今回はふただけのリメイクが目的だったので、ここでめでたくリメイク終了!となるはずでした。でも、まだ1箇所だけ、気になっているところがあって…

本体底のすり減りが進行中で、いつか中のキルティングの綿が見えてしまう日がくるかもしれない、その前に手を打っておきたい、さて、どうしようか…悩んだ末、ふたを裁断した後の残った革を利用することにしました。その工程についても、後ほどご紹介したいと思います。

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それからこの持ち手。これも一応革でできているのですが、中心部がすり減って薄く細くなっています。

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買った時には、かわいらしい花柄がプリントされていたのに、色もあせ、表面にはひびが入り、中心部にいたっては悲しいほどに花の面影は一つも残っていません。

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新しい持ち手を買ってしまえばそれで済みますが、バイアステープを利用して、補強も兼ねたリメイクを試みることにしました。

中心部に比べ、まだ元の状態を頑張って維持している両端はかまわず、その間をバイアステープでくるみます。手でよく触る場所なだけに、こんなに白っぽい生地を使ったら、後々薄汚れてくることも予想できますが、その時になったらまた考えるとして、とりあえずは応急処置としてこれでいくとします。

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厚さ2mmほどの革なので、普通に布にまち針をとめるようなとめ方はできません。とはいっても、持ち手におさえておかないと、バイアス布が動いてくるみづらいので、下の画像のように、壁に画びょうを刺すようにしてひとまずとめておきます。

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まち針でとめていない側のバイアス布は、切れ端を中に折りこみ、持ち手の裏側で手まつりします。

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バイアス布が移動したりずれることのないよう、両端だけは持ち手に2箇所づつ縫い付けます。

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持ち手は終わりました。次は、本体の底です。予定変更4つ目、ふたとおそろいで底にも革を使い、ケースをより丈夫にします。切り替えのラインをどこにもってくるかで、そこのラインの外周をメジャーで測り、そこから下の深さを決めます。両脇(外周の半分)に8mmくらいずつ縫い代をつけ、プラス1~2mmのゆとりを付け足した寸法が横の長さです。縦は、底は‘わ’なので、深さ×2です。切り替えは断ち切りのままステッチで縫い付けるので、縫い代はいりません。その縦×横のサイズで革をカットします。

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両脇を細かい返し縫いで縫います。

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縫い代を指でよく押さえて割ったら、次にまちを作ります。

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本体底のまち幅より、ほんの気持ち大きくなるようなラインを返し縫いします。こうすると、革の底にケース本体の底を入れた時、きつくならずにすみます。脇線の縫い代はよけて縫い、三角▽のまちを作ります。

まちの縫い代は、縫い終わったら切り落とすことになります。なので、ほつれ防止のために、カットする位置の手前くらいで、一度玉どめしています。

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底側から見たまちの部分です。

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ゴロつく原因となる縫い代の端は切り落とします。

反対側のまちも同じようにここまで進めたら、ぐるっと表にひっくり返します。表に返す時には、内側から外に向かって、縫い目をなるべく押し出すようにしながら形成していきます。

厚さ2mmといえども、皮が縫い合わさっている部分なので、けっこう力がいります。

まるで小さな箱舟です。

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置き方を変えれば、本革使用、ミニチュ版レザースツールです。うちには無いインテリアです。

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携帯ケース本体の底を、この箱舟の中にすっぽりと入れます。底の方ということもあり、ステッチを入れるにはかなり縫いづらいことが想像ついたので、両脇の2箇所のちょっとだけ縫いとめ、あとは乾くと透明になるボンドで布に貼り付けてしまおうかとも考えました。

でも、やってやれないこともなさそうだったので、頑張ってふたと同じように返し縫いでステッチを入れ、本体に縫い付けていくことにしました。

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ケース本体と、革の両脇の縫い目がずれないように気をつけながらステッチを入れていきます。革に穴が開いてしまうためまち針でとめられず、さらに携帯用のケースなので、小さく狭い袋の底の方に、左手の指を入れながらステッチを入れていくというこの作業、途中で何度も挫折しそうになりました。

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約19cmの短い返し縫いステッチの間に、数回の挫折を乗り越え、なんとか1周終わりました。

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いきあたりばったりの度重なる予定変更の末、これでやっと完成です。

『今日中に仕上げて明日には使いたい』と、眠いのを我慢して、こんを詰めて終わらせ時計を見たら、既に日付も変わって夜中の2時半頃になっていました。

革を扱うのにあたり、縫い針は普通の布用を使用し、手縫い用の糸も特に革に適しているものではなく、20番~30番の少し丈夫めなものを使っています。

革を手縫いする本格的なやり方としては、専用の道具を使って予め針穴を開けておき、革専用の縫い針と麻糸などを使い、同じ一つの針穴に2本の糸を表と裏側から交差させるように刺し、2本どりで縫い進めていくという方法があるようです。それに対し、今回のこのリメイク品は自分のものなので、革の扱い方というものにとらわれず、自由に作りあげていきました。

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水玉とレースと革の組み合わせ、甘くなり過ぎず、ハードになり過ぎず、自分でも出来上がりに満足しています。

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ブルーのストライプの持ち手が心なしかさわやかです。(自分で言ってしまっています。)

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先週金曜日の夜に作り始め、15日土曜日のAM 2:30に出来上がったこの携帯ケース、週末には早速携帯電話を入れ、もちろんもうバッグのポケットに隠し入れる必要はないので、堂々と外側に出し外出しました。出来立てほやほやのお気に入りの手作り品を持ち、気分は良かったのですが、夜更かしのせいで土曜日は数分おきに出るあくびとの闘いでした。

あくびの話はさておき、まだあとちょっと小物が作れるくらいに革が残っているので、また何か作った時には、こちらで紹介したいと思います。

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2011年6月 7日 (火)

“和”しぼりの羽織と黒帯で作った‘ペタンコトート’と‘携帯ケース’

もうずいぶん前から私がお世話になっている方から、「ぜひ、何かに使ってね」と、着物の帯や、羽織、布などを、昨年ご好意で頂いたのですが、それらの中の2点を組み合わせ、“和小物”を作りました。

その2点というのは、赤と黒が基本色となった、しぼりの羽織と、菊の花の模様が織り込まれている光沢感のある黒帯です。しぼりの生地をメインにして、黒帯の方はトートバッグの入れ口の切り替えと持ち手に、携帯ケースにはふたに使用しメリハリをつけました。

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まるっきり一から形を変えるのではなく、元の羽織の形跡や名残も残しながらリメイクしたかったので、袖が袋状になっていることを活かし、その‘たもと’を使ってペタンコバッグを作ることにしました。

↓のように置いた状態で、下側になっているラインは元は袖下にあたり、バッグの底辺にしたラインは、袖口開き部分の下側になります。そこのところは手を加えず、最初にこの羽織を制作した方の手縫いをそのまま活用しています。というわけで、そで下の丸みもそのまま残しているので、バッグの底は左右非対称になっており、片側は直角で、反対側は軽く丸みを帯びた形になっています。

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裏地も羽織に使われていたものを使用しました。バッグの形に片袖を裁断する時、表と裏が重なり袋状になった袖の状態で、4枚一気に裁ちばさみを入れました。このバッグの入れ口にした部分は、羽織の脇の下の開いているところをそのまま活用しているので、ここも元々の手縫いを活かしています。

部分的に、元々の手縫いをそのまま活用するため、平らに広げることができず、接着芯が貼りにくいのですが、出来上がりがしっかりするので、表も裏も入れ口部分におおよそ8cm幅の帯状に芯を貼っています。

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この裏地も、白に近いクリーム色に、薄いピンク色のいかにも和風な柄が入っているので、裏地にしておくのにはもったいないくらいの存在感があり、なおかつ、無地の味気ない裏地に比べ、ちょっとした贅沢感もあります。また、裏地の素材を確認したわけではないのですが、絹のようにも見えます。

黒帯の菊の花模様が出るよう、後(あと)から入れ口に縫いつけて切り替えのようにし、もう一つポイントがあるとバッグの印象がしまるかなと思い、朱色の四角いボタンを、前と後ろ中心に、縦に2つずつ並べました。なるべくボタンを付けた部分の生地に負担がかからないよう、裏側には力(ちから)ボタンを付けています。

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おそろいで、携帯ケースも作りました。

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この携帯ケースの持ち手は、羽織の前で結ぶ‘羽織ひも’を利用しました。ふさふさした‘ふさ’の部分に向かい、白からピンクに変わるグラデーションの色使いになっているこの羽織ひもも、まだまだ丈夫で使えそうだったのと、長さも持ち手にするのに程よい感じでしたので、このように付けてみました。ふさも、味があってかわいらしく、ワンポイントにもなるので、表と裏の中に縫い込まず、あえて外側に縫い付けました。

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羽織ひもと組になって羽織に付いていた、しぼりの共布ループと銀色の金具を利用することで、ひもの片側が取り外しができるようになっていたので、バッグの持ち手などにこの携帯ケースを取り付けることができます。

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マグネットボタンでふたが閉まるようにしました。

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今回作ったこの2点は、この素材を頂いた方へ、「以前頂いた羽織と黒帯を使い、このようなものを作りました!」と、感謝の気持ちも込めてプレゼントしたいと思って制作しました。今週末お渡しする予定なのですが、気に入って頂けるといいなと思っています。

他に、同じ羽織と黒帯を使って、これからの季節、持っていれば涼しい、扇子入れ用の袋も作ってみましたので、次回はそれについてご紹介します。

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2011年1月14日 (金)

手持ちのトートバッグに巾着付けて“巾着付きトート”に

こちらのバッグは、上の子が生まれた時に友人からお祝いで頂いたトートバッグです。、帆布製なのでとても丈夫ですし、ポケットもたくさんついていて、容量もたっぷり入るのでレジャーなどに重宝しています。

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元々巾着部分の無いトートバッグでしたが、私の場合 油断すると(油断しなくても)バッグの中身がゴチャついてしまうので、それをすっきりカバーすべくこのように巾着布を縫い付けることにしました。たとえ整理されていたとしても、バッグの中に入っている持ち物が外から丸見えなのは何となく落ち着かない気もするので、そんな時にはこのように少しだけ手を加えます。

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今回、巾着布として使用したのは、端の方が一部擦り切れてしまった使用済みのバンダナです。擦り切れた箇所だけはよけて、半分にカットし使用しています。

まずは巾着を付けたいバッグの寸法をはかります。このバッグの場合、横が約38.5cmなので巾着布もそれと同じ38.5cmにします。縦に関しては、バッグの高さを越えるほど 中にたくさん物を入れたとしても、たいがいは覆ってくれるくらいの巾着であってほしいので、そんなことを考慮して17cmにしました。この高さに関しては、巾着布のひもを絞った時に、トートバッグ本体の入れ口も一緒に絞られてしまわないくらいの寸法が 最低でも必要です。

縦(高さ)・横寸法が決まったら、そこに上下、両脇それぞれ縫い代をプラスしたものを2枚用意します。入れ口部分は2cm幅(2本のひもが通るほどの幅)で三つ折にし、更に内側に折り込まれる1cmの縫い代がいるので、合計3cmの縫い代にしました。

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用意できた2枚で底の無い巾着を作ったら、トートバッグ本体の入れ口に縦まつりで縫いつけます。手縫いでなくても、1周ぐるりとミシンで縫いつけても簡単です。

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縫い代は、バンダナの周囲の4辺の三つ折をそのまま利用しているので、ロックミシンやふちかがりのような縫い代の始末はしていません。

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巾着を付けたことの利点として、バッグの高さより多少中身が上にはみ出したとしても、左右のひもをぎゅーっと絞れば 全て覆い隠してくれますし、上からも見てもスッキリしています。

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今回は上部だけに巾着を付けたので、バッグの内側はちょっと味気ない感じになってますが、バッグの底まである巾着袋を作ってそれを縫いつければ、裏地(裏布)つきのトートバッグになります。

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底まである巾着袋を作る場合、上部となる底なし巾着を作ったら、その下にバッグの底までくる巾着袋を切り替えて付けます。底までくる巾着袋の寸法は、バッグ本体 横×(バッグ本体 高さ+底の幅÷2)+それぞれの縫い代で、底は‘わ’の状態で裁断します。

それから、このトートバッグの底は、楕円形の底布が切り替えになっています。なので、きっちり同じ形の内布を作る場合は、同じようにしますが、あまり難しく考えず簡単に仕立てたいので、底布の幅分も続けて‘わ’でとります。

また、巾着布上部と、底までくる巾着袋を縫い合わせる時は、バッグの内(中)側をのぞいた時に、内布の表が見えるようにしたいので、中表にするのではなく 下のイラストのような切り替えの仕方にします。

切り替えた箇所の縫い代は下側に片返しします。Scan174360

バッグ本体の底布の幅が16cmなので、底の両端を下のイラストのようにミシンで縫い、8cm×2=16cmの‘まち’を作ります。ミシンで縫ったら、1cmの縫い代を残して三角部分をカットします。

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そこまで出来たら、それをそっくりそのままバッグの中に入れ、切り替え箇所の縫い代が見えない位置で‘星どめ’や、‘ミシンステッチ’などで、バッグの入れ口に1周縫い付け、ひも通し口の両側からひもを1本ずつ通し 片結びしたら出来上がりです。

裏無し一重仕立てのトートバッグも、それに合う好きな布を選び、‘巾着つき’や‘裏布付き’にするなどしてちょっと一手間加えると 、また違うバッグに生まれ変わります。

このバッグでは、あり合わせのバンダナを利用しましたが、また次回 違うバッグでリメイクする時には、ストライプや水玉の柄、または思い切って赤の無地の布とかいろいろな組み合わせを楽しみながら作ってみたいと思います。

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